ちんちくりん(読み)チンチクリン

デジタル大辞泉 「ちんちくりん」の意味・読み・例文・類語

ちんちくりん

[名・形動]
背が低いこと。また、そのさま。背の低い人をあざけっていう語。
背丈に比べて衣服が短すぎること。また、そのさま。つんつるてん。「ちんちくりんな(の)去年の服」
[類語]短躯短身ちびずんぐり低い小さい小さなちっちゃい矮小わいしょう短い短め短小寸足らず寸詰まり最短つんつるてんショート三寸縮める縮まるつづめる詰める切り詰める短縮する狭める縮小する約する縮約する圧縮するしょうちっぽけ細かい小さめ微小微細細微細密緻密ちみつ細か小振り小形小柄小作り小粒豆粒芥子けし群小最小小規模細細ほそぼそ零細ちんまりこぢんまりちまちまミニ

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精選版 日本国語大辞典 「ちんちくりん」の意味・読み・例文・類語

ちんちく‐りん

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 非常に背の低いこと。また、その人やそのさま。小さいさまや小さい人をあざけっていう語。すんたらず。ちんちく。
    1. [初出の実例]「ひくきやぶはちん竹林の子どもかな〈如貞〉」(出典:俳諧・新続犬筑波集(1660)一四)
  3. 背たけに比べて着物などが短かすぎること。また、そのさま。つんつるてん。
    1. [初出の実例]「ちんちくりんな外套の羽根の下から手を出して」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉三五)

ちんちくりんの補助注記

「咄・一休諸国物語(1672頃)三」に「江州に竹林寺と申す寺あり。此の住持のせいは三尺ばかりありけり、〈略〉一休立ておどられける。君がこぬとてまくらがしろか、まくらななげそとがはなし、ちくりん、ちくりん、ちんりくりん」とあるが、「ちんりくりん」は「ちんちくりん」の誤りであろう。

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