隕石(読み)インセキ(その他表記)meteorite

翻訳|meteorite

デジタル大辞泉 「隕石」の意味・読み・例文・類語

いん‐せき〔ヰン‐〕【×隕石】

宇宙空間珪素けいそなどでできた小天体が、惑星衛星に落下したもの。成分比により石質隕石石鉄隕石隕鉄に分類される。隕星。ほしいし。

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精選版 日本国語大辞典 「隕石」の意味・読み・例文・類語

いん‐せきヰン‥【隕石】

  1. 〘 名詞 〙 流星が大気中で燃えきらないで地表に達したもの。暗褐色または黒色。鉄、ニッケル、ケイ素、マグネシウムなどを含み、鉄分の多少により、隕鉄、石鉄隕石、石質隕石に分けられるが、石質隕石がもっとも多い。天降石。天隕石。ほしいし。
    1. [初出の実例]「隕石於京師、其大如柚子」(出典:続日本紀‐宝亀三年(772)六月戊辰)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公一六年〕

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改訂新版 世界大百科事典 「隕石」の意味・わかりやすい解説

隕石 (いんせき)
meteorite

月の試料とともに,われわれが入手できる数少ない地球外固体物質。惑星間空間にある固体物質が地球・惑星表面に落下してきたもの。濃密な大気中を通過して落下するうちにも摩擦熱で気化せずに残ったもので,そのときにできた黒い溶融皮殻で覆われている。表面には親指で押したような跡がある。昔は天隕石,天降石,星石などと書かれたこともある。英名meteoriteも〈空あるいは大気中からの石〉の意味である。

隕石が落下する際には巨大な火球が現れ,夜間ならば真昼のように明るくなることもあるし,多くの場合大気の衝撃波による大爆音をともなうので多くの人びとを驚かす。音響の聞かれる範囲は数十km四方に及ぶことも珍しくない。このため,隕石落下は昔から人びとの記憶に残ったものとみえ各国各民族の間にそれと思われる伝承記録が数多く残されている。旧約聖書に,戦いの最中に〈主は天から彼らの上に大石を降らし,……多くの人々が死んだ〉(《ヨシュア記》10章)とあるものや,日本でも《続日本紀》天平宝字8年(764)9月18日条に〈是夜有星,落于押勝臥屋之上〉とあり,恵美押勝の乱の折に星がおちたとあるものなどはしばしば引用されるが,いずれも隕石そのものは残っていないので真偽のほどはわからない。落下が目撃・記録されていて隕石も保存されている世界最古のものは福岡県直方市に861年(貞観3)に落下した隕石である。

 隕石は大気との衝突で多数の破片になることがある。この場合,長径数kmないし数十kmのおおむね楕円形の地域に,数十個から数百個,まれには数万個の隕石が落下することがあり,これを隕石雨とよんでいる。このような隕石雨のときなどには数gくらいの小さな隕石も拾われるが,通常数百gから数kgのものが最も多い。発見された隕石中最大のものはナミビアホバ隕石で重さ約66tに達する。南極隕石中には1g以下の小さいものがある。なお世界の各地には大昔巨大な隕石が落下してつくられたクレーター(隕石孔)が発見されており,北米アリゾナ州バリンジャー隕石孔(直径1.2km)などは最も有名である。このような隕石孔をつくった隕石は数万tないし数十万tもの質量をもっていたにちがいない。なお,今から6500万年前の白亜紀末期に,恐竜の絶滅など生物界に大異変があったが,その原因を巨大隕石(アルバレスW.Alvarezらによれば径10±4km)の落下に求める説が主張されている。

 隕石には,落下が目撃されたものが回収されたものと,以前に落下していたものが後に発見されるものとの2種がある。現在までに両者合わせて約2300個の隕石が発見されている。そのうち,落下が目撃されたものは約45%である。これに加え南極で1969年より日本の南極観測隊により,また76年よりアメリカ隊も加え,81年までに5900個におよぶ多数の隕石が回収された(これらの隕石を南極隕石とよぶ)。

隕石の落下は突然におこる現象なので,その状況は偶然にそこにいた一般の人びとによって記録されるだけであり,専門的な観測はむずかしかったが,近年アメリカ,カナダ,ヨーロッパなどでは組織的に自動カメラ網を設けて隕石の落下を撮影観測しようという努力がつづけられてきた。その結果少数ではあるが隕石の落下前の軌道が正しく求められ,そのいずれもが火星と木星の間の小惑星帯に遠日点を持ち,地球に著しく接近するいわゆる特異小惑星の軌道に酷似していることがわかった。また近年小惑星の分光反射率(波長別の反射率)の測定が進められて,いろいろな種類の隕石との類似がたしかめられるようになった。こうしてほとんどの隕石の故郷が小惑星にあることはほぼまちがいないとされている。なお,少数ではあるが,月や火星起源の隕石が近年発見されている。

ニッケルNi,鉄Feがいくら含まれていたかにより鉄隕石(隕鉄),石質隕石および石鉄隕石に大別される。石質隕石はさらに化学組成と組織により細分され,コンドルールとよばれる球状物質を含むか含まないかでコンドライトエコンドライトに分類される。化学組成が原始太陽系の始原的物質に近いものは始原的隕石,溶融,固化などにより物理的・化学的に分離したものは分化した隕石といわれることがある。鉄隕石,石鉄隕石,エコンドライトは後者に属する。コンドライトは,含まれる金属鉄,全鉄量によりエンスタタイト(E)コンドライト,オーディナリー(O)コンドライト(H,L,LLの3種よりなる)および炭素質(C)コンドライトに分類される。Oコンドライトは形成後の熱変成の度合の低い方から高い方へ1より6の番号を付け,これをH,L,LLの後につけてH6というふうに分類される。エコンドライトは,ほとんどエンスタタイト(MgSiO3)のみよりなるオーブライト,玄武岩質の岩石に似ているユークライト,ホワルダイトおよびダイオジェナイト,ユレイライトなどに細分される。メソシデライトパラサイトは石鉄隕石のおもなものである。鉄隕石にはそのニッケル量と組織の異なるヘキサヘドライトオクタヘドライトおよびアタクサイトの3種がある。

 前述のごとく,隕石は小惑星帯に源をもつものとされ,隕石の源であった小天体を母天体と呼ぶ。エコンドライトのうちユークライト,ホワルダイトおよびダイオジェナイトは分化した表層を持つ一つの天体よりもたらされたと考えられている。母天体表層での衝突の記録を保っている隕石もあり,多種の隕石が破砕混合されたものをポリミクト角レキ岩隕石,1種のみのものをモノミクト角レキ岩隕石という。ホワルダイトはポリミクト隕石の好例である。

隕石は宇宙科学の研究にきわめて貴重な資料である。たとえばコンドライトの化学組成は太陽大気の化学組成とかなりよく似ている。中でも炭素質コンドライトはかなりの量の水や炭素,有機物などを含み,太陽系の誕生以来ほとんど加熱などによる変成をうけていないものと考えられる。したがって太陽系の始原物質に最も近いものとして惑星の生成や進化の研究にきわめて重要なものである。またこれに含まれる有機物は太陽系の原始星雲の中などにおける化学進化の過程を物語るものとして重要視されている。さらに炭素質コンドライトのアジェンデ隕石などある種の隕石に含まれる,Ca,Alを多く含む含有物には酸素同位体比の異常が発見された。これにより太陽系外からきた原子を含んでいると考えられるにいたった。

 また隕石について得られた重要な知見の一つはそれらの年代である。隕石中に含まれている放射性核種とそれが壊変してできた核種とを測定して隕石が生成してから経過した時間を測定することができる(放射年代)。現在のところほとんどの隕石が生成したのはおよそ45.5億年前と考えられている。これは隕石のみでなく太陽系の諸惑星の生成年代の有力な手がかりとして重要である。また隕石中には宇宙空間を運行中に宇宙線の高エネルギー粒子が衝突して壊されたいろいろな原子核が含まれている。これらを測定することによって,その隕石が宇宙線に照射されていた時間を求めることが可能である。こうして得られた値はかなりまちまちであるが,石質隕石については数千万年程度,鉄隕石については数億年程度のものが多い。これは隕石の母天体が衝突などによって破壊され,内部まで宇宙線の影響が及ぶような小さな破片になってからの年代を示すものと考えられている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「隕石」の意味・わかりやすい解説

隕石
いんせき
meteorite

地球外から地球に飛び込んできた固体惑星物質の総称。その大部分は、火星と木星の間に位置する小惑星帯から由来したものであり、45.5億年前の原始太陽系の中で形成された小天体の破片である。しかしその一部には、彗星(すいせい)の残骸(ざんがい)と考えられるもの、あるいは火星、月の表面物質が、なんらかの衝撃によって飛散したと思われるものも混在する。

 隕石の大きさは、小さなもので数グラム、もっとも大きなもので60トンに達する。大きな隕石が地表に激突すると隕石孔が形成される。地球には54個の隕石孔が知られているが、このうち、アメリカのアリゾナ州の砂漠にある隕石孔はとくに有名である。これは、直径1295メートル、深さ174メートルの孔であり、1万トン級の隕鉄が超音速で衝突して形成されたと推定される。しかし、その大部分は蒸発し、数キログラムの隕鉄が孔の周辺から回収されたにすぎない。なおこの隕石孔の底部から、すでに人工的に合成されていたシリカの高圧鉱物が天然において初めて発見された。衝突時に発生した衝撃波が、地表の石英粒をコース石、スティショバイトとよばれる高圧鉱物に転換したのである。

 大英博物館発行の隕石カタログによれば、1960年代までに世界中で2045個の隕石が知られていた。1970年代に入ると、日本の国立極地研究所が組織的な南極隕石探索を開始し、多くの隕石を回収、その結果国立極地研究所南極隕石センターには1万6000個を超える隕石が保管されることとなった。日本のほかにはアメリカや中国などが数多く保有している。

 隕石には、隕鉄、石鉄隕石、石質隕石の3種類がある。隕鉄は鉄・ニッケル合金である。石鉄隕石は鉄・ニッケル合金とケイ酸塩鉱物をほぼ等量含む。石質隕石は主としてケイ酸塩鉱物からできている。この石質隕石は、その内部構造に基づいてさらに二つのグループに分類されている。内部に、コンドルールとよばれるミリメートル・サイズのケイ酸塩液滴を含むものはコンドライト、含まないものはエコンドライトと名づけられている。エコンドライトは地球の火成岩によく似た隕石である。一方、コンドライトを特徴づけるコンドルールは、地球上の岩石には存在しない。

 隕石と地球上の岩石との間にみられる大きな違いは、金属鉄の有無にある。地球上の岩石には金属鉄はほとんど含まれないが、隕石では金属鉄を含まないもののほうがまれである。地球上の岩石に比較すると、隕石はかなり還元的な環境で形成されたといえる。ちなみに、人類が金属鉄の有用性に気づいたのは、隕鉄の存在によるという説がある。また、地球の中心部コアが金属鉄からできているという認識も、隕鉄の存在に依存するところが大きい。

 化学組成的に隕鉄、石鉄隕石、エコンドライト、コンドライトに分類される隕石についてその成因を考えると、コンドライトとその他の隕石の二つのグループに大別するほうが明解である。コンドライトの化学組成は、太陽大気の組成とたいへんよく似ている。太陽は太陽系を構成する物質の99%以上を占めるので、コンドライトは太陽系全体を代表する始原的な固体物質であるといえる。一方、隕鉄、石鉄隕石、エコンドライトの化学組成は、太陽大気の組成とは甚だしく異なり、その構造は溶融物が固化するときに生ずる特徴を示している。それゆえ、コンドライトは始原隕石、その他の隕石群はまとめて分化隕石とよばれる。

 分化隕石グループは、始原隕石物質が一度溶けて分化して形成された。その母天体は、地球に似た層構造をもつ、直径数百キロメートルの小天体であった。隕鉄はこの小天体のコアを、石鉄隕石はコア・マントルの境界を、エコンドライトはマントルと殻を占めていたのであろう。

 始原隕石と分化隕石を区別するもう一つの特徴は落下頻度である。地球に落下する隕石はコンドライトが圧倒的に多く、分化隕石グループの落下頻度は、合計しても15%に満たない。小惑星帯にはコンドライト的小天体が多く存在し、分化隕石的小天体の数は少ない。小惑星帯を構成する小天体群は、かつて存在した大惑星の破片ではなく、惑星まで成長することができなかった微惑星の集合体である。

 始原隕石コンドライトの生成年代は、45.5億年であり、その後地球を訪れるまでに二次的に溶けた形跡がない。それゆえ、この隕石は星雲状態にあった原始太陽系の中で最初に形成された微惑星の破片であるといえる。コンドライトには、鉄の酸化還元状態に大きな違いがみられる。また、その中には高温鉱物と低温鉱物が共存する。原始太陽系星雲の温度分布および酸化還元状態は一様なものではなく、刻々と変化するものであった。

 コンドライトのうち、揮発性成分をより多く含む炭素質コンドライトは、太陽系のロゼッタ・ストーンとしてとくに名高い。この隕石に含まれる高温鉱物の一部に、地球、月、その他の隕石とは異なる同位体組成を示すものがある。この異常物質は、原始太陽系星雲に打ち込まれた超新星放出物である可能性が大きい。一方、その低温鉱物には、各種アミノ酸をはじめいろいろな有機化合物が含まれている。原始太陽系星雲は、異なる原子核合成の歴史をもつ塵(ちり)の混合物であり、生命の前駆物質である有機化合物はすでにこの星雲の中に用意されていたのである。

[小沼直樹]

『小沼直樹・水谷仁編『岩波講座 地球科学13 太陽系における地球』(1978・岩波書店)』『国立極地研究所編『南極の科学6 南極隕石』(1987・古今書院)』『F・ハイデ、F・ヴロツカ著、野上長俊訳『隕石――宇宙からのタイムカプセル』(1996・シュプリンガー・フェアラーク東京)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「隕石」の意味・わかりやすい解説

隕石
いんせき
meteorite

宇宙空間から大気中に突入し,地球表面まで落下してきた固体。これまでに発見されているいちばん大きな隕石は,1920年にドイツ領南西アフリカのグルートフォンテーン近郊で発見されたホーバ鉄隕石で,直径 2.7m,重量は約 60tある。大きな隕石が地表に衝突すれば,アリゾナ隕石孔のようなクレータをつくることもある。多数の隕石が一時に降るときは隕石雨という。隕石はその落下する様子(火球)が目撃されたあと採集されたものと,落下の様子は目撃されていないが偶然発見され採集されたものの 2種類がある。後者を英語で Find(発見隕石)といい,前者を Fall(目撃隕石)と称して区別している。隕石はその組成,構造により石質隕石(目撃隕石の種類別比率 92.8%),石鉄隕石(同 1.5%),鉄隕石(同 5.7%)に分類される。目撃隕石の種類別比率は宇宙空間中の隕石の比率に比較的近いものと考えられる。しかし発見隕石だけで種類分けを行なうと,圧倒的に鉄隕石が多くなる。これは石質隕石は,地球の岩石と似ていて発見が困難なことと,風化浸食作用によって古い石質隕石が消滅するためである。石質隕石は,おもにケイ酸塩鉱物,特に橄欖石や輝石などの鉱物からなる。石鉄隕石は,鉄隕石と石質隕石をほぼ等量に含むもので,鉄隕石と石質隕石の中間に属する。鉄隕石は鉄を主成分とする鉄‐ニッケル合金からなる。石質隕石はさらに二つのグループに分けられる。その一つは隕石中にコンドリュールと呼ばれる直径 0.1~10mmの丸い粒を含んでいるもので,コンドライトと呼ばれる。一方コンドリュールを含まない石質隕石はエイコンドライト(アコンドライト)と呼ばれる。コンドライトの組成は,その不揮発性元素に対して太陽大気中の組成とたいへんよく似ており,コンドライトは太陽系の歴史をそのまま残した貴重な資料と考えられている。隕石の起源は,火星と木星の間に散在する小惑星であり,木星やほかの惑星の重力の作用を受けて軌道が変化し,地球に突入したという説が有力である。このほか彗星の中心核の部分が炭素質隕石の親物質であるとする説もある。

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百科事典マイペディア 「隕石」の意味・わかりやすい解説

隕石【いんせき】

惑星空間に存在する固体物質が燃え尽きないで惑星表面に達したもの。大気との衝突によって多数の破片になることもあり,このときには広い範囲に多数の隕石が落下する(隕石雨という)。 隕石は主としてニッケル,鉄の合金である金属相および鉄,マグネシウムのケイ酸塩鉱物からなり,両者の量比により鉄隕石石鉄隕石石質隕石の3種に分けられる。世界最大の隕石はナミビアのホバ隕石で最大直径が2.95m,重さが約66t。ほとんどの隕石の結晶生成の年代は約45億年を示すこと,化学組成や鉱物組成が地球の物質に近いこと,飛行軌跡が小惑星帯に至ることなどから,隕石は地球と類似の起源をもつ太陽系物体と考えられ,地球の成因研究上貴重な資料とされている。→クレーター月隕石
→関連項目コンドライト流星

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知恵蔵 「隕石」の解説

隕石

宇宙から地上に落下した地球外の物質。大気突入時、明るい流星(火球)として観測されることが多い。軌道が決定されたものは、その多くが小惑星帯を通ることから、小惑星の破片と考えられる。構成物質の違いにより、石質隕石、石鉄隕石、隕鉄に分けられる。南極ではたくさんの隕石が発見され(南極隕石)、その中には、月と火星から飛来したものが含まれる。これは、月や火星に大隕石が落下した時に跳ね飛ばされた破片が、地球まで飛んできたものと考えられる。

(土佐誠 東北大学教授 / 2007年)

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普及版 字通 「隕石」の読み・字形・画数・意味

【隕石】いん(ゐん)せき

流星の地に落下するもの。〔左伝、僖十六年〕春、宋に隕石あること五、隕星なり。

字通「隕」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の隕石の言及

【衝撃変成作用】より

…高い圧力の衝撃波が通過した岩石や鉱物に生ずる物理的・化学的な変化の総称。天然では隕石が地表に落下したとき,その落下速度が非常に高速であるため隕石孔を作り,その周囲の岩石に短時間の大きな変形を与える。この一部が衝撃波となって周囲に広く伝わり,衝撃変成作用を引き起こす。…

【石鉄隕石】より

…ニッケル鉄とケイ酸塩鉱物が混合した隕石で,おもなものにパラサイトpallasiteとメソシデライトmesosideriteがある。パラサイトの組織は地球の岩石には見られないもので,地球以外の天体からきたものだと最初に確認されたのがこの隕石である。…

※「隕石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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