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カドミウム カドミウム cadmium

翻訳|cadmium

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カドミウム
カドミウム
cadmium

元素記号 Cd ,原子番号 48,原子量 112.411。周期表 12族,亜鉛族元素の1つ。2価の陽イオンをつくる。 1817年 F.シュトローマイヤーにより発見された。天然にはカドミウム 114のほか7つの同位体が存在する。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

カドミウム

自然界にごく微量存在する重金属で、大半は亜鉛鉱石などとともに産出される。ニッケル・カドミウム(ニッカド)電池の電極や、はんだ、顔料、合金、半導体の原料などに使われる。日本は世界有数の輸入・生産国で07年は輸入約1500トン、生産量約2千トン。鉱石の製錬過程で出た廃水や降灰が土壌汚染の原因と指摘され、高濃度に含む食品を長期間食べ続けると、腎臓の機能障害を起こす。カルシウムたんぱく質が尿から排出され、悪化すると骨がもろくなり、イタイイタイ病の原因となる。

(2010-03-05 朝日新聞 朝刊 1総合)

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デジタル大辞泉の解説

カドミウム(cadmium)

亜鉛元素の一。単体は青みを帯びた銀白色の軟らかい金属。亜鉛鉱物中に少量含まれて産出。塩(えん)および蒸気は有毒。易融合金めっきに用い、また中性子をよく吸収するので原子炉の制御材に利用。元素記号Cd 原子番号48。原子量112.4。

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百科事典マイペディアの解説

カドミウム

元素記号はCd。原子番号48,原子量112.414。融点321.03℃,沸点767℃。1817年ドイツのF.シュトロマイヤー菱亜鉛鉱中より発見。青みを帯びた銀白色の柔らかい金属。
→関連項目尾小屋鉱山海洋汚染海洋投棄規制条約環境基準バーゼル条約細倉鉱山

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栄養・生化学辞典の解説

カドミウム

 原子番号48,原子量112.411,元素記号Cd,12族(旧IIb族)の元素.遷移元素に属し,急性毒性が強い.イタイイタイ病の原因物質とされる.近年この元素による食品汚染が再び問題になっている.

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世界大百科事典 第2版の解説

カドミウム【cadmium】

周期表元素記号=Cd 原子番号=48原子量=112.41地殻中の存在度=0.2ppm(62位)安定核種存在比 106Cd=1.22%,108Cd=0.88%,110Cd=12.39%,111Cd=12.75%,112Cd=24.07%,113Cd=12.26%,114Cd=28.86%,116Cd=7.58%融点=321.11℃ 沸点=765℃比重=8.642電子配置=[Kr]4d105s2 おもな酸化数=II周期表第IIB族に属する亜鉛と同族の金属元素

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大辞林 第三版の解説

カドミウム【cadmium】

12 族(亜鉛族)元素の一。元素記号 Cd  原子番号48。原子量112.4。青みを帯びた銀白色の軟らかい金属。軸受合金・易融いゆう合金・半導体の製造に用い、耐食性に富むので鍍金めつきに用いる。また、中性子を吸収するので原子炉の制御材として使用。カドミウム塩・カドミウム蒸気は有毒で、イタイイタイ病の主因とされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カドミウム
かどみうむ
cadmium

周期表第12族(亜鉛族元素)に属する元素。1817年ドイツのシュトロマイヤーによって発見された。当時の医薬品である炭酸亜鉛を熱して亜鉛華をつくっているとき、本来無色であるはずの亜鉛華が黄色を呈することから、不純物として含まれていたカドミウムを発見した。このため亜鉛華のギリシア語名kadmeiaからカドミウムと命名された。[中原勝儼]

存在と製法

天然にはほとんど亜鉛に伴って産し、カドミウム単独の鉱物はきわめてまれである。主として亜鉛製錬の際の副産物として得られる。電解法による亜鉛製錬での沈殿物は、亜鉛のほかにかなりの量の銅を含んでいる。これを硫酸に溶かし、亜鉛を加えて銅を除き、ついで電解してカドミウムを取り出す。また蒸留法による亜鉛製錬での煙灰を酸化焙焼(ばいしょう)し、硫酸に溶かし電解によってカドミウムを取り出す。精製には減圧蒸留する。[中原勝儼]

性質

青みを帯びた銀白色、光沢のある金属。軟らかく、ナイフで容易に削れる。延性、展性に富み、加工しやすい。水銀とはアマルガムをつくりやすい(100グラムの水銀に18℃で5.17グラム溶ける)。空気中に放置すると表面が酸化されるが、これが保護膜となり内部は侵されない。空気中で強熱すれば赤色の炎と褐色の煙を出して燃えて酸化物CdOとなる。熱すればハロゲンともよく反応するが、水素、窒素、炭素などとは直接反応しない。希硝酸には容易に、熱塩酸には徐々に溶ける。冷硫酸にはほとんど侵されないが、熱硫酸には溶ける。亜鉛と違ってアルカリ水溶液に溶けない。[中原勝儼]

用途

仕上げ面がきれいで、耐食性がよいので、通信機材料その他のめっきに用いられる。ビスマスに添加して低融点合金、銀、ニッケル、銅などとともに軸受合金に、また、はんだや歯科用アマルガムに用いられる。硫化物はブラウン管の発光体として、また硫化物、ヒ化物などは種々の顔料として用いられる。[中原勝儼]

注意点

カドミウム化合物やカドミウム蒸気は有毒であるから吸入しないようにしなければならない。しかも微量ずつでも体内に蓄積するので注意しなければならない。富山県神通(じんづう)川流域および群馬県安中(あんなか)市でのイタイイタイ病は、亜鉛製錬工場などから排出されたカドミウムの汚染によって生じたものとされている。[中原勝儼]
『畑明郎著『イタイイタイ病――発生源対策22年のあゆみ』(1994・実教出版) ▽総合食品安全事典編集委員会編『食品汚染性有害物事典』(1998・産業調査会、産調出版発売) ▽浅見輝男著『データで示す 日本土壌の有害金属汚染』改訂増補版(2010・アグネ技術センター) ▽桜井弘編『元素111の新知識――引いて重宝、読んでおもしろい』(講談社・ブルーバックス)』

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世界大百科事典内のカドミウムの言及

【イタイイタイ病】より

…全身の激痛を訴えることから,この病名が通称として用いられるようになった。1955年に河野稔らがこの病気を初めて学会に報告し,68年にはこの病気を神通川上流の三井金属鉱業神岡鉱業所より排出されたカドミウムCdに起因する公害病と認めた厚生省見解が発表された。
[症状]
 腰痛,下肢筋肉痛などで始まり,股(こ)関節の開排制限,アヒル様歩行などを示す。…

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