優形(読み)ヤサガタ

デジタル大辞泉 「優形」の意味・読み・例文・類語

やさ‐がた【優形】

[名・形動]
姿かたちが美しいこと。上品にすらりとやせていること。また、そのさま。「優形な(の)人」
気だてや振る舞いなどのやさしいこと。しとやかで優美なこと。また、そのさま。
「かの女法師―なる声して」〈浮・椀久一世〉
[類語]優雅優美高雅典雅風雅上品ゆかしい奥ゆかしいしとやかたおやかみやびやかみやび女性的エレガントドレッシー女らしい女女めめしい女くさい女振り女っ気婉麗えんれい優優典麗麗しい静淑優婉閑雅婉然楚楚そそ窈窕ようちょう端麗温雅物柔らか気高い気品雅趣高尚つつましいつつましやかしおらしい清雅高踏雅致﨟長ろうたけるみやびる端雅都雅やんごとない高貴

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精選版 日本国語大辞典 「優形」の意味・読み・例文・類語

やさ‐がた【優形】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 姿・気立て・振舞いなどがしとやかでやさしいこと。なよなよとして優美なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「やさかたな花のすがたや児桜〈正信〉」(出典:俳諧・沙金袋(1657)賦)
  3. 姿・形のほっそりとして上品なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「涼しい眼と滴るやうな愛嬌と、そして痩方(ヤサガタ)のすらりとした如何にも可憐な風姿を備へた女である」(出典野心(1902)〈永井荷風〉四)

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