高踏(読み)コウトウ

デジタル大辞泉 「高踏」の意味・読み・例文・類語

こう‐とう〔カウタフ〕【高踏】

俗な気持ちを捨てて、気高く身を処すること。
「―の遺風あるを慕うて」〈織田訳・花柳春話
[類語]孤高脱俗超俗俗離れ浮き世離れ世間離れみやびやか優雅優美みやび高雅典雅風雅優形やさがた上品ゆかしい奥ゆかしいしとやかたおやか女性的エレガントドレッシー婉麗えんれい優優典麗麗しい静淑優婉閑雅婉然楚楚そそ窈窕ようちょう端麗温雅物柔らか気高い気品雅趣高尚つつましいつつましやかしおらしい清雅雅致﨟長ろうたけるみやびる端雅都雅やんごとない高貴

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精選版 日本国語大辞典 「高踏」の意味・読み・例文・類語

こう‐とう カウタフ【高踏】

〘名〙
① 音高く足を踏みならすこと。荒々しく歩くこと。大またに歩くこと。また、地団駄を踏むこと。
東京日日新聞‐明治一四年(1881)一一月一四日「高踏(カウトウ)疾歩して獅子座の元に近づく者あり」 〔春秋左伝‐哀公二一年〕
遠くへ去ること。特に、地位や名誉などへの執着を去ること。俗世間からのがれたり、超越したりして自分を清く保つこと。
※投贈和答等諸詩小序(1464頃)食松花「高蹈之風凜々然在人、可尚矣」
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録八「君の古人高踏(カウタフ)の遺風あるを慕ふて」 〔顔延之‐陶徴士課〕

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