麗しい(読み)ウルワシイ

デジタル大辞泉の解説

うるわし・い〔うるはしい〕【麗しい/美しい】

[形][文]うるは・し[シク]
精神的に豊かで気高く、人に感銘を与えるさま。心あたたまり、うつくしい。「―・い母性愛」「―・しい友情の発露」
形・色・容姿などが、目に快く映るさま。うつくしい。「―・い女性」「見目(みめ)―・い」「―・い歌声」
機嫌・顔つきが晴れ晴れしているさま。「本日も御機嫌―・しくいらっしゃる」
乱れたところがなく、整っているさま。
㋐うつくしく、みごとである。壮麗である。
「畳(たた)なづく青垣、山籠れる大和し―・し」〈・中・歌謡〉
㋑人の性格・行動などが、きちんとしていてよい。折り目正しく、きちょうめんである。
「夜ごとに十五日づつ―・しう通ひ住み給ひける」〈・匂宮〉
㋒端正である。形が整っている。
「いみじう気高げにおはする女の―・しく装束(さうぞ)き給へるが」〈更級
正式のものである。本格的である。
「―・しくは、ただくるくると巻きて、上より下へ、わなの先を差しはさむべし」〈徒然・二〇八〉
うつくしく、いとしい。かわいらしい。
「山吹は日に日に咲きぬ―・しと吾(あ)が思(も)ふ君はしくしく思ほゆ」〈・三九七四〉
人と人との間柄が良好なさま。仲がよい。親しい。また、むつまじい。
「昔、男、いと―・しき友あり」〈伊勢・四六〉
[補説]元来、「うつくし(い)」は、かわいい、愛すべきだ、の意を表し、「うるわし(い)」は、整った、端正な美を表した。「うつくし(い)」が「きれいだ」となるのに対し、「うるわし(い)」は「りっぱだ」に近づく。
[派生]うるわしげ[形動]うるわしさ[名]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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