デジタル大辞泉
「たおやか」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たお‐やかたを‥
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「たお」は「たわ(撓)」の変化したものという。「やか」は接尾語 )
- ① 姿や形などがしなやかなさま。柔らかなさま。たわやか。
- [初出の実例]「萩、いと色ふかう、枝たをやかに咲きたるが」(出典:枕草子(10C終)六七)
- 「この女の舞ふ、すがた、たをやかにして」(出典:中華若木詩抄(1520頃)中)
- ② ものごし、態度などがものやわらかなさま。また、気だてや性質が、しっとりとやさしいさま。おだやかなさま。しとやかで美しいさま。優美なさま。
- [初出の実例]「あなうたて、この人のたをやかならましかばと見えたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
- 「心あらん人に見せばや津の国の難波わたりの春の景色を 是は始めの歌のやうに限なくとをしろくなどはあらねど、優(いふ)深くたをやか也」(出典:静嘉堂文庫本無名抄(1211頃))
- ③ あだめいているさま。
- [初出の実例]「此人七才の時より、形さだまって嬋娟(タヲヤカ)に、一笑百媚の風情」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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