大らか(読み)オオラカ

デジタル大辞泉 「大らか」の意味・読み・例文・類語

おお‐らか〔おほ‐〕【大らか/多らか】

[形動][文][ナリ]
心がゆったりとして、こせこせしないさま。おおよう。「気持ちを―にする」「―な話しぶり」
(多らか)分量が多いさま。たくさん。
「打ち蒔きのよねを―にかきつかみて」〈今昔・二七・三〇〉
[派生]おおらかさ[名]
[類語]広い寛闊かんかつ寛大寛容寛弘かんこう広量大様おおようおっとりさりげない何気ないそれとなくそれとなしに何心ない遠回し気軽い何とはなし鷹揚おうよう磊落らいらく開豁かいかつ闊達豪胆豪放剛毅放胆大胆太っ腹雅量大量悠揚悠然泰然泰然自若綽然しゃくぜん自若悠悠浩然堂堂正正堂堂毅然肝が据わる腹が据わる

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精選版 日本国語大辞典 「大らか」の意味・読み・例文・類語

おお‐らかおほ‥【大らか・多らか】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「らか」は接尾語 )
  2. ( 多 ) 分量の多いさま。たくさん。
    1. [初出の実例]「御前に、かなまりに、氷(ひ)のおほらかに入りたるを御覧じて」(出典讚岐典侍(1108頃)上)
  3. ( 大 ) ゆったりとして、こせこせしないさま。大様
    1. [初出の実例]「どこの鐘か、おほらかに空に響いて」(出典:大道無門(1926)〈里見弴〉首途)

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