大様(読み)オオヨウ

デジタル大辞泉 「大様」の意味・読み・例文・類語

おお‐よう〔おほヤウ〕【大様】

[形動][文][ナリ]
1 《意味・音の類似から「鷹揚」とも書くが、元来は別語》落ち着きがあって、小さなことにこせこせしないさま。「大様に構える」「大様な性格」
2 大まかなさま。大ざっぱ。
「山法師の心の程を思へば、―ながらも理ことわりなり」〈太平記・八〉
[派生]おおようさ[名]
[副]だいたい。おおよそ。おおかた。
「―、人を見るに、少し心ある際は」〈徒然・五九〉
[類語]広い・寛闊かんかつ・寛大・寛容・寛弘かんこう・広量・大らか・おっとり・さりげない・何気ない・それとなく・それとなしに・何心ない・遠回し・気軽い・何とはなし・鷹揚おうよう・磊落らいらく・開豁かいかつ・闊達・豪胆・豪放・剛毅・放胆・大胆・太っ腹・雅量・大量・悠揚・悠然・泰然・泰然自若・綽然しゃくぜん・自若・悠悠・浩然・堂堂・正正堂堂・毅然・肝が据わる・腹が据わる・やわらか・やわらかい・柔軟・軟化・しなやか・軟質・軟弱・柔い・やんわり・ソフト・マイルド・まろやか・穏やか・穏便・穏当・紳士的・婉曲えんきょく・甘美・快美・当たらず触らず・物柔らか・曖昧・ほどほど・控え目・ぼかす・ぼやかす・ぼやける・うやむや・メロー・柔和・温厚・温和・穏健・まったり・丸い・ゆるやか・軟調・やわ・ふにゃふにゃ・ふわふわ・しなしな・ふんわり・ふっくら・ぷよぷよ・しなう・しとやか・粘性・もちもち・とろとろ・ふくよか・しんなり・嫋嫋じょうじょう・なよやか・なよなよ・和やか・ほんわか・ハートフル・にこやか・ノンシャラン・緩い・緩める・円満・ねんごろ・かわいらしい

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精選版 日本国語大辞典 「大様」の意味・読み・例文・類語

おお‐ようおほヤウ【大様】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 )
    1. ① 落ち着いて、小さなことにこせこせしないさま。ゆったりとおおらかなさま。
      1. [初出の実例]「按察使(あぜち)大納言とかいふ人の、おほやうなるも」(出典:今鏡(1170)八)
    2. ② ぼんやりして、愚鈍なさま。
      1. [初出の実例]「総領息子は大様(オホヤウ)にて、父の前でも〈略〉返事せず」(出典:長唄・傀儡師(1815))
    3. ③ おおざっぱであるさま。おおまか。だいたい。
      1. [初出の実例]「大やうは習ひたる歌は数多ありしに」(出典:梁塵秘抄口伝集(12C後)一〇)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 おおよそ。だいたい。おおかた。
    1. [初出の実例]「大僧上は、おほやう西行がふりなり」(出典:後鳥羽院御口伝(1212‐27頃))

大様の語誌

「大様(おほやう)」と「鷹揚(おうやう)」とは、本来別語であった。「鷹揚」は、古くより存した漢語で、空を飛ぶ鷹の姿から、ゆったりとして威厳をもち、武勇があるさまをさしたが、日本では、江戸時代以降、「譬喩尽」に「鷹揚(をうやう)にみせて我物不入 大様大容大用並に同」とあるように、「大様」と混同されるようになる。→「おうよう(鷹揚)」の語誌。

大様の派生語

おおよう‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

大様の派生語

おおよう‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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