何気無い(読み)ナニゲナイ

デジタル大辞泉 「何気無い」の意味・読み・例文・類語

なにげ‐な・い【何気無い】

[形][文]なにげな・し[ク]はっきりした考えや意図がなくて行動するさま。また、そのように見えるさま。さりげない。「―・いふうを装う」「―・く近づく」
[補説]「何気に」は「何気ない」の「ない」を取り、形容動詞活用語尾「に」を付けて副詞化した語。似た語に「さりげない」から派生した「さりげに」がある。
[派生]なにげなさ[名]
[類語]広い寛闊かんかつ寛大寛容寛弘かんこう広量大様おおよう大らかおっとりさりげないそれとなくそれとなしに何心ない遠回し気軽い何とはなし鷹揚おうよう磊落らいらく開豁かいかつ闊達豪胆豪放剛毅放胆大胆太っ腹雅量大量悠揚悠然泰然泰然自若綽然しゃくぜん自若悠悠浩然堂堂正正堂堂毅然肝が据わる腹が据わる

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精選版 日本国語大辞典 「何気無い」の意味・読み・例文・類語

なにげ‐な・い【何気無】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]なにげな・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 何の考えもなく、格別意識しないでするさま。また相手にそのように感じさせる様子をいう。さりげない。
    1. [初出の実例]「あいと娘は何気(ゲ)なく、手を差し入るる懐を明けて夫(それ)とは纈帯(いわたおび)」(出典浄瑠璃新版歌祭文お染久松)(1780)油屋)
    2. 「そんな、何気ない装いの方が、駒子のような女には、かえって似合う」(出典:自由学校(1950)〈獅子文六〉触手)
  3. 風景や物の様子が)平凡で、特別変わった点がない。特にこれといった様子がない。
    1. [初出の実例]「日常のなにげない光景を、分解し再結晶させ」(出典:余暇の芸術(1971)〈星新一〉)

何気無いの派生語

なにげな‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

何気無いの派生語

なにげな‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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