広量(読み)コウリョウ

デジタル大辞泉 「広量」の意味・読み・例文・類語

こう‐りょう〔クワウリヤウ〕【広量/×宏量】

[名・形動]
度量が大きいこと。心のひろいこと。また、そのさま。「―な人物」⇔狭量
荒涼2」に同じ。
「―の御使かな」〈今昔・二六・一七〉
荒涼3」に同じ。
「―して行くまじきなりけり」〈今昔・二七・八〉
[類語]広い寛闊かんかつ寛大寛容寛弘かんこう大様おおよう大らかおっとりさりげない何気ないそれとなくそれとなしに何心ない遠回し気軽い何とはなし鷹揚おうよう磊落らいらく開豁かいかつ闊達豪胆豪放剛毅放胆大胆太っ腹雅量大量悠揚悠然泰然泰然自若綽然しゃくぜん自若悠悠浩然堂堂正正堂堂毅然肝が据わる腹が据わる物物しい厳めしいおごそ厳粛粛粛厳然森厳荘厳荘重重厚重重しい厳として重量感どっしりずっしりずしりずしっとどっかとがっしり重み大度マッシブ存在感睥睨へいげい厳しい厳格厳重厳酷厳正冷厳峻厳しゅんげん峻烈しゅんれつ苛酷険しい辛辣しんらつ粛然貫禄威厳威徳尊厳威儀権威威信威名威望名望威光威力権力勢威重圧すご脅威威圧威風威風堂堂威容偉容英姿雄姿勇姿仰仰しいご大層息が詰まる大風呂敷を広げる

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精選版 日本国語大辞典 「広量」の意味・読み・例文・類語

こう‐りょうクヮウリャウ【広量・宏量】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 度量が広いこと。心が大きいこと。また、そのさま。⇔狭量
    1. [初出の実例]「殊にモンテインは広量(クヮウリャウ)大度、且つ学術の長ずるを以て大に之を愛敬す」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二四)
  3. こうりょう(荒涼)
    1. [初出の実例]「汝狐、只試(こころみ)よ。狐は変化有者なれば、必ず今日の内に行着ていへとて放てば、五位、広量の御使哉といへば」(出典:今昔物語集(1120頃か)二六)
  4. ( ━する ) =こうりょう(荒涼)
    1. [初出の実例]「然れば女、然様に人離れたらむ所にて、不知ざらむ男の呼はむをば、広量して不行まじき也けり」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)
  5. こうりょう(荒涼)
    1. [初出の実例]「誇詡とは広量なことを云ぞ」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)一)

広量の語誌

→「こうりょう(荒涼)」の語誌

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