存外(読み)ぞんがい

精選版 日本国語大辞典 「存外」の意味・読み・例文・類語

ぞん‐がい ‥グヮイ【存外】

〘名〙 (形動)
物事程度などが、予想と食い違うこと。また、そのさま。意外。案外。
海道記(1223頃)極楽西方に非ず「此は羇中景趣にあらず。存外の浅き誑言なり」
※こども(1968)〈北杜夫〉二「鷲掴みにした箸でぞんがい器用に山葵漬を口に入れ」
② (━する) 非常識なふるまいをすること。また、そのさま。人の非常識な言動を非難するときにもいう。無礼。ぶしつけ。慮外
※玉塵抄(1563)七「春夏はあたたかなほどに、人の身がのしいで、ぞんくゎいなぞ」

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デジタル大辞泉 「存外」の意味・読み・例文・類語

ぞん‐がい〔‐グワイ〕【存外】

[名・形動]物事の程度などが予想と異なること。また、そのさま。案外。副詞的にも用いる。「存外な(の)好成績」「存外早い解決」
[類語]結構中中割合思いのほか案外思いがけない慮外望外予想外意表意外意想外心外不慮ゆくりなく

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