(読み)ウマゴ

  • ▽孫
  • そん
  • ひこ
  • まご
  • むまご
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

《「むまご」とも表記》
まご。
「翁の、いといみじきぞいで来たる。むすめにや―にや」〈・末摘花〉
子孫。
「又、この山の族(ぞう)七人にあたる人を、三代の―に得べし」〈宇津保・俊蔭〉
子孫。「当家五代の
血筋。血統。
「姉は父御の―を継ぎ」〈浄・堀川波鼓
[音]ソン(呉)(漢) [訓]まご
学習漢字]4年
〈ソン〉
子の子。まご。「愛孫外孫子孫児孫従孫曽孫(そうそん)
同じ血筋を引く者。子孫。「天孫末孫
〈まご〉「孫娘初孫(ういまご)
のり]さね・ただ・ひこ・ひろ
《「うまご」の音変化》
子の子。
もとのものから間を一つ隔てること。また、そのような関係。「弟子」「引き」
子の子。まご。〈和名抄

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世界大百科事典 第2版の解説

孫とは2世代下の孫の総称であり,日本人はこれを内孫(うちまご)と外孫(そとまご)に区別している。内孫とは婿養子の場合を除いて一般に男の子どもたちの子をいい,外孫とは婚出した子どもたちの子をさす。嫁入婚基礎とする典型的な3世代家族は祖父母から見れば内孫と同居し,外孫とは同居しない家族形態であるが,婿入婚を基礎とする場合には逆に内孫と別居し,外孫と長く同居するがある。孫との同居という視点から日本の家族構造を見ると,孫との同居をともなう拡大型や直系型の家族,孫との同居を忌避する核心型家族に分けることができる。

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大辞林 第三版の解説

まご。むまご。 その子-までははふれにたれど、なほなまめかし/徒然 1
子孫。後裔こうえい其れより僧迦羅が-、今に其の国に有り/今昔 5
血統。血筋。 狐の子は、子狐より、父が-をつぎて/曽我 8
子の子。まご。 和名抄
うまごの転
子の子。 -娘
間を一つおいた関係。 -弟子 -引き

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (平安以降「むまご」とも表記)
① 子の子。まご。
※霊異記(810‐824)中「隣に耆(おきな)(おうな)有りて各鰥(をのこやも)(やもめ)に居りて、曾(かつ)て子息(ウマコ)(な)し〈国会図書館本訓釈 息 于万古〉」
※源氏(1001‐14頃)末摘花「翁の、いといみじきぞいで来たる。むすめにやむまごにや、はしたなる大きさの女の」
② 子孫。まごこ。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「又この山のぞう七人にあたる人を、三代のむまごにうべし」
〘名〙
① まご。うまご。
※平家正節(1776)小秘巻「讚岐の守正盛が孫(そン)刑部卿忠盛の朝臣の嫡男也」 〔爾雅‐釈親〕
② 子孫。末孫。後裔(こうえい)。後胤(こういん)
※太平記(14C後)一〇「桓武第五の皇子葛原親王に、三代の孫(ソン)平将軍貞盛より十三代」 〔幽明録‐劉晨・阮肇〕
血筋。血統。遺伝。
浄瑠璃・三浦大助紅梅靮(1730)一「親に劣らぬ長命は、家のそんかと目出たけれ」
〘名〙 子の子。まご。うまご。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
[語誌](1)コ(子)にヒを冠したものと考えられ、類例にヒヒコ(曾孫)などがあり、ヒは一代隔てた親族をあらわすと思われる。
(2)「観智院本名義抄」には「孫」字に「ムマコ 鄙語云ヒコ」とあって、平安時代末期ないし鎌倉時代、中央では一般的でなくなっていたようである。
(3)→「ひこ(曾孫)」の語誌
〘名〙 (「うまご(孫)」の変化したもの)
① 子の子。また、子孫のことをもいう。
※書紀(720)神代下(兼方本訓)「皇孫(すめマコ)(〈別訓〉すめみま)」
② 間(あいだ)を一つへだてること。また、そのような関係をいう。「孫弟子」「孫引き」
※いつか汽笛を鳴らして(1972)〈畑山博〉六「小さな部品を、これまでにも孫下請けに出したことはある」
③ 取引市場で孫株をいう。〔取引所用語辞彙(1917)〕
羽子板の大きさをいう。
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉一月暦「羽子板には大さによって〈略〉孫(マゴ)(一尺六寸)尺八(二尺より二尺五寸位迄)の差別あり」
〘名〙 ⇒うまご(孫)

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世界大百科事典内のの言及

【老人】より

…このように老人は青年,成人,壮年とは異なる社会的価値をもち,社会の重要な構成員のひとつであった。そしてこの老人はやがて死とともに,きたるべき社会を担うたちと交替して,それらの中に霊魂が再生する存在でもあった。【上野 和男】
[日本の老人]
 現行の法律,老人福祉法,老人保険法においては65歳以上の男女をさすが,一般に〈年寄り〉として認識されているのは,この限りではない。…

※「孫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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