デジタル大辞泉 「干」の意味・読み・例文・類語
かん【干】[漢字項目]
[学習漢字]6年
1 水がひく。水をひかす。ほす。「干魚・干拓・干潮・干満」
2 (「
3 武器の一。たて。「
4 突き進み犯す。「干犯」
5 無理に他とかかわりを持つ。「干渉・干与」
6 求める。「干禄」
7 えと。「干支/十干」
8 いくらか。「若干」
9 てすり。「欄干」
[名のり]たく・もと
[難読]
平安時代以降は上一段化して「ひる」となるが、上代では、未然・連用形に特殊仮名づかいの乙類の仮名が使われており、また、「書紀‐景行一二年一二月」の、「市乾鹿文」という人名に「乾、此云レ賦」と訓注があって「ふ」の語形の存在が認められる点などから上二段活用であったと考えられる。



(かんぎよ)の意。金文の〔小臣宅
〕に戈と合わせて、「畫干戈九」を賜うことがみえる。方形の盾に画飾を加えたものは
(周)、その
飾を
(彫)・雕という。円形の盾には羽飾りなどをつけて單(単)の形にしるし、戰(戦)・獸(獣)(狩の初文)などはその形に従う。
と通じ、きし、たに、ほとり。
干 ソコバク
(じん)・
(ぎやく)をこの部に属する。
は用例なく、字義が明らかでない。
は大(人の正面形)の倒さまにした形で、向こうより人の来ることをあらわす。
・訐・刊・旱・岸・扞・奸・軒など二十八字を収める。干声の字に強悍の意をもつものが多いようである。旱声の字にもその義がある。
hanはその動詞形。
xan、岸nganは角ばったところ、悍han、奸kanは悍悪。
keanとも声近く、「ほとり」の意に用いる。
▶・干紀▶・干休▶・干係▶・干乾▶・干
▶・干索▶・干支▶・干遮▶・干
▶・干殳▶・干証▶・干将▶・干霄▶・干渉▶・干擾▶・干城▶・干色▶・干触▶・干進▶・干請▶・干戚▶・干掫▶・干沢▶・干黷▶・干
▶・干突▶・干犯▶・干飯▶・干媚▶・干舞▶・干
▶・干冒▶・干旄▶・干没▶・干名▶・干与▶・干予▶・干誉▶・干預▶・干揚▶・干乱▶・干闌▶・干欄▶・干櫓▶・干鹵▶・干弄▶・干禄▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...