デジタル大辞泉 「幾」の意味・読み・例文・類語
き【幾】[漢字項目]
〈キ〉1 比較的小さな数について問う語。いくつ。「
2 少しずつ。それとなく。「
3 (「機」と通用)細かいきざし。「幾微」
4 こいねがう。「庶幾」
〈いく〉「[名のり]おき・ちか・ちかし・のり・ふさ
[難読]
〈キ〉
〈いく〉「本来、数詞として不定数を表わす。単位となるような数詞、十(そ)や千(ち)など、また助数詞「つ」「日(か)」「年(とせ)」「人(たり)」など、およびこれに類する名詞などがつく。あるいはまた、接尾語「ら」「だ」「ばく」などを伴って副詞をつくる。



(し)+戈(か)。〔説文〕四下に「
なり。殆(あやふ)きなり。
(いう)に從ひ、戍(じゅ)に從ふ。戍は兵守なり。
(幽)にして兵守する
は
きなり」という。
を幽、幽微の意より危殆の意を導くものであるが、
は絲(糸)の初文。戈に呪飾として著け、これを用いて
察のことを行ったのであろう。〔周礼、天官、宮正〕「王宮の戒令
禁を掌り、~其の出入を
す」、〔周礼、地官、司門〕「管鍵を授けて、~出入する不物の
を
す」など、みな
呵・
察の意に用いる。ことを未発のうちに察するので幾微の意となり、幾近・幾殆の意となる。
ホトホト・チカシ・シメス・コレ・イヅレ・マツ・ネガフ・ノゾム・アヤフシ・ヤウヤク・スミ・イクバク/庶
コヒネガフ/
何 イクバク・イクソバク/
多 イクバクバカリ 〔字鏡集〕
ヤウヤク・アヤフシ・ネガフ・アキラカス・ホ(ト)ホ(ト)シ・イクハク・ノゾク・シメス・ホトホト・チカシ・イツレ・マツ・ハカリ・コレ
声として
・
・
・
・
(機)・畿など十四字を収める。ほかに血部五上に
珥(
)を示す字(
)、鬼部九上に鬼俗の意を示す字(
)があり、
がそのような呪祝の法と関係のある字であることが知られる。なお〔広韻〕に「
は
なり」とあり、みな
察の呪儀に関する字であろう。
ki
i、
gi
i、
gi
t、
xi
tは声近く、幾殆・幾近の意がある。
声の字には、
の声義を承けるものが多い。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...