(読み)カイ

デジタル大辞泉 「改」の意味・読み・例文・類語

かい【改】[漢字項目]

[音]カイ(呉)(漢) [訓]あらためる あらたまる
学習漢字]4年
古いものをやめて新しいものに変える。「改革改竄かいざん改修改悛かいしゅん改正改善改組改造改廃改良更改変改朝令暮改
検査する。「改札
[名のり]あら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「改」の意味・読み・例文・類語

あらため【改】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「あらためる(改)」の連用形の名詞化 )
  2. あらためること。新しいものに替えること。更改。変改。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 調べただすこと。江戸時代、公儀役人が罪科の有無罪人・違反者の有無などを吟味し取り調べること。取り調べ。吟味。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「世の窂人改めに、皆々所を送りける」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)五)
  4. 江戸時代、両替屋手形を正金に換える時、真偽を調べて受け取ること。これで受け取ったあとは悪貨があっても返すことができない。⇔数丈(かずだけ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「改」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

(異体字)
7画

[字音] カイ
[字訓] あらためる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[その他]

[字形] 形声
声符は己(き)。〔説文〕三下に「(か)ふるなり」と変改の意とし、「攴(ぼく)己に從ふ」と会意に解するが、己の意を解かず、〔伝〕に己声とする。攴は「(う)つ」意で、・故・(微)などみな殴つ対象を示し、は巳(蛇)、(屍骨)、故は古(密封した呪詛)、長髪の巫女を殴つ形で、みなその呪儀をいう。己は紀の初形で糸を巻き取る器。呪器とはしがたいものであるから、改はおそらくの異文で、のちその形声字と考えられたものであろう。は蛇形のものをうつ呪儀で、これによって自己に加えられた呪詛を変改することができるとされた。

[訓義]
1. 改更懲止、あらためる、あらたまる、かわる。
2. かえる、なおす。

[古辞書の訓]
名義抄〕改 アラタム・アタラシ・カフ 〔字鏡集〕改 アラタム・アラタマル・アタラシ・カフ・サラニ・ワラフ

[語系]
改k(更)keang、革kkは声義近く、みな変更、変革の義があり、改・はそれぞれその呪的な方法を示す字である。

[熟語]
改意・改易改捐・改火・改過・改悔・改革改刊改換・改観・改旧・改居・改業改稽・改元改寤・改構・改行・改更・改号・改差・改歳改作改刪・改・改修・改書・改除・改・改心改燧・改制・改正・改節・改善・改操・改俗・改奪・改築・改鋳改徴・改張・改定・改定・改訂・改轍・改図・改都・改塗・改年・改廃改殯・改物改辟・改変・改・改編・改補・改封・改望改抹改容・改良
[下接語]
可改・刊改・更改・錯改・刪改改・修改・除改・衰改・燧改・省改・増改・損改・懲改・転改・塗改・繆改・鬢改・変改・摩改・面改・妄改・釐改

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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