ついつい(読み)ツイツイ

デジタル大辞泉 「ついつい」の意味・読み・例文・類語


つい‐つい

[副]「ついと」の「つい」を重ねた語。
「長い霜柱の―と立っているのが」〈紅葉多情多恨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ついつい」の意味・読み・例文・類語

つい‐つい

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「ついと」の「つい」を重ねたもの。多く「と」を伴って用いる )
  2. まっすぐに突き出るさま、高くそびえるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「ついついと藪の中より菜種哉」(出典:俳諧・文化句帖‐三年(1806)二月)
  3. 動作のすばやいさまを表わす語。さっさ。
    1. [初出の実例]「むしろと縄で、からみつけて、は入って見たくもないわろは、ついついといたといふたげな」(出典:随筆・胆大小心録(1808)二一)

つい‐つい

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「つい」を重ねたもの ) 「つい」を強めた言い方。
    1. [初出の実例]「其の詞のつひつひ世に弘まって」(出典:古道大意(1813)上)
    2. 「僕は或日つひつひ追ひ詰められて、こんな事を言った」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android