ついつい(読み)ツイツイ

デジタル大辞泉 「ついつい」の意味・読み・例文・類語

つい‐つい

[副]「つい」を重ねて強めた語。「やめようと思いながら、ついつい手を出してしまう」
[類語]はしなくもゆくりなくあいにく折あしく折もあろうにはしなく思わず思わず知らずうっかり知らず知らず無意識ひょっと覚えず我知らず何気無しつい我にもなくうかうかうかと不覚不用意不意ふと思いがけず図らずも図らずふいとひょっこり打ち付けぶっつけにわか出し抜け突然唐突短兵急急遽きゅうきょ忽然こつぜん俄然突如いきなりふっとついとつとひょいはたやにわに時ならずたちま卒然突発的発作的反射的やぶから棒青天の霹靂へきれき寝耳に水

つい‐つい

[副]「ついと」の「つい」を重ねた語。
「長い霜柱の―と立っているのが」〈紅葉多情多恨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ついつい」の意味・読み・例文・類語

つい‐つい

〘副〙 (副詞「ついと」の「つい」を重ねたもの。多く「と」を伴って用いる)
① まっすぐに突き出るさま、高くそびえるさまを表わす語。
※俳諧・文化句帖‐三年(1806)二月「ついついと藪の中より菜種哉」
動作のすばやいさまを表わす語。さっさ。
随筆胆大小心録(1808)二一「むしろと縄で、からみつけて、は入って見たくもないわろは、ついついといたといふたげな」

つい‐つい

〘副〙 (副詞「つい」を重ねたもの) 「つい②」を強めた言い方。
古道大意(1813)上「其の詞のつひつひ世に弘まって」
ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉「僕は或日つひつひ追ひ詰められて、こんな事を言った」

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