新宮[市](読み)しんぐう

百科事典マイペディア 「新宮[市]」の意味・わかりやすい解説

新宮[市]【しんぐう】

和歌山県南東部の市。1933年市制。熊野川下流の右岸を占め,大部分山地。河口右岸にある中心市街は熊野坐神社に対し新宮と呼ばれた熊野速玉大社の鳥居前町として起こり,江戸時代には紀州徳川藩付家老水野氏の城下町港町として発展。熊野地方の木材集散地として栄え,現在も製材パルプ製紙などの工業が盛ん。新宮港には自動車部品,電子部品などの工場も立地している。紀勢本線が通じ,吉野熊野国立公園の観光基地。北部に瀞(どろ)峡がある。2004年紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産条約の文化遺産リストに登録された(熊野速玉大社,熊野参詣道)。2005年10月東牟婁郡熊野川町を編入。255.23km2。3万1498人(2010)。

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