日高(市)(読み)ひだか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日高(市)」の意味・わかりやすい解説

日高(市)
ひだか

埼玉県南部にある市。1955年(昭和30)高麗(こま)、高麗川(こまがわ)の2村が合併、町制を施行して日高町と改称。1956年高萩(たかはぎ)村を編入。1991年(平成3)市制施行。JR八高(はちこう)線・川越(かわごえ)線が通じ、高麗川駅で接続する。ほかに西武鉄道池袋線、国道299号、407号が通じる。また、隣接する狭山(さやま)市に首都圏中央連絡自動車道の狭山日高インターチェンジがある。秩父(ちちぶ)山地東麓(ろく)に位置し、丘陵台地が広がる。716年(霊亀2)高麗(高句麗(こうくり))人を集めて高麗郡を置いた所で、江戸時代高麗本郷は高麗川の谷口に位置する谷口集落として3、8の日には市(いち)が立った。都心から50キロメートル圏にあるため、宅地化が著しく、人口が増加した。県立奥武蔵(おくむさし)自然公園の一部で、日和田(ひわだ)山、巾着田(きんちゃくだ)に奥武蔵自然歩道が通じている。高麗神社の大般若経(はんにゃきょう)、聖天院の銅鐘、高麗家住宅は国の重要文化財に、高麗石器時代住居跡は国の史跡に指定されている。面積47.48平方キロメートル、人口5万4571(2020)。

[中山正民]

『『日高市史』全5巻(1995~2000・日高市)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android