更にも言わず(読み)サラニモイワズ

デジタル大辞泉 「更にも言わず」の意味・読み・例文・類語

さらにもわ◦ず

改めて言うまでもない。もちろんである。
「若き人々かなしきことは―◦ず」〈桐壺
[類語]勿論元より当然もっとも無論まさに当たり前ご無理ごもっと言うまでもない言わずもがな言をたない論をたないもありなん無理もない無理からぬ自然至当自明歴然歴歴一目瞭然瞭然灼然しゃくぜん明らか明明白白定か明快はっきり明瞭画然顕然まさしく必至疑いなく然るべきすべからく言うに及ばず言えば更なり言うもおろか論無し推して知るべし隠れもない紛れもない理の当然必然妥当自明の理それもそのはずもっともっとも至極もっとも千万うべなるかなむべなるかな合点唯唯諾諾首肯うべなう賛成賛同果たして果たせるかな至極のみならず言わずと知れた違いないくっきり諸手もろてを挙げる

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精選版 日本国語大辞典 「更にも言わず」の意味・読み・例文・類語

さらに【更に】 も 言(い)わず

一つ事柄について、それに言及するまでもないという気持を表わす。改めて言うまでもなく。もちろんのこと。さらにもあらず。
万葉(8C後)四・七八四「うつつには更毛不得言(さらにモえいはず)夢にだに妹(いも)が袂をまきぬとし見ば」
玉葉(1312)恋三・一五六〇「つらきをば更にも言はず人心哀れなるにもものをこそ思へ〈永福門院〉」

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