無論(読み)ムロン

デジタル大辞泉 「無論」の意味・読み・例文・類語

む‐ろん【無論】

[副]論じる必要のないほどはっきりしているさま。言うまでもなく。もちろん。「飛行機無論のこと、車も使わない」「無論そのとおりだ」
[類語]当たり前もっとも当然自然至当無理からぬもちろん元よりまさにご無理ごもっと言うまでもない言わずもがな言をたない論をたないも有りなん無理もない自明歴然歴歴一目瞭然瞭然灼然しゃくぜん明らか明白明明白白定か明快はっきり明瞭画然顕然まさしく必至疑いなく然るべきすべからく言うに及ばず言えば更なり言うもおろか論無し推して知るべし隠れもない紛れもない理の当然必然妥当自明の理それもそのはずもっともっとも至極もっとも千万うべなるかなむべなるかな合点唯唯諾諾首肯うべなう賛成賛同果たして果たせるかな更にも言わず至極のみならず言わずと知れた紛れもない違いないくっきり諸手もろてを挙げる

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精選版 日本国語大辞典 「無論」の意味・読み・例文・類語

む‐ろん【無論】

  1. 〘 名詞 〙 ( 多く副詞的に用いる ) 論ずるまでもないこと。いうまでもないこと。勿論(もちろん)
    1. [初出の実例]「是等は兎やかう詮議せずと無論の方しかるべし。愚論なきにしもあらねど先爰にてはひすもの歟」(出典:談義本・遊婦多数寄(1771)二)
    2. 「自分は無論能くは分らなかったが」(出典:初恋(1889)〈嵯峨之屋御室〉)
    3. [その他の文献]〔陶潜‐桃花源記〕

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普及版 字通 「無論」の読み・字形・画数・意味

【無論】むろん

いうまでもないこと。もちろん。晋・陶潜桃花源記〕今は是れ何の世なるかを問ふ。乃ちるを知らず。魏・晉には論無し。

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