海綿動物(読み)カイメンドウブツ

デジタル大辞泉 「海綿動物」の意味・読み・例文・類語

かいめん‐どうぶつ【海綿動物】

動物界一門多細胞動物の中では最も下等な体制で、多くは海産。不規則な塊状・壺状・樹枝状をし、岩・海藻などに固着して生活する。体表にある多数の小孔から水をとり、胃腔襟細胞えりさいぼうで餌を消化吸収し、上部の出水孔から吐き出す。運動神経感覚器官はない。側生動物
[類語]無脊椎動物原生動物原虫中生動物腔腸動物刺胞動物有櫛ゆうしつ動物扁形動物紐形動物曲形動物袋形動物軟体動物環形動物有爪ゆうそう動物舌形動物節足動物星口動物触手動物毛顎動物有鬚ゆうしゅ動物半索動物棘皮動物

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精選版 日本国語大辞典 「海綿動物」の意味・読み・例文・類語

かいめん‐どうぶつ【海綿動物】

  1. 〘 名詞 〙 動物分類上の一つ。原生動物および中生動物を除いた後生動物中、最も下等な動物。体の基本形はつぼ状体で、下端で他物に付着する。体は柔らかく、骨片や繊維などが組み合わさってできている。神経細胞、感覚細胞や筋肉細胞はない。体壁の表面にある多くの小孔から水がはいり、胃孔を通って体の上端の大孔から排出される。小孔と胃腔との間の襟(えり)細胞で食物を摂取する。ほとんど海産、少数が淡水産で、石灰海綿類や六放海綿類などに分けられる。

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最新 地学事典 「海綿動物」の解説

かいめんどうぶつ
海綿動物

学◆Porifera 英◆sponges

無脊椎動物のなかで最も原始的と考えられる一門。多細胞動物ではあるが,他の後生動物にみられるような感覚・神経系等をもたない。単体または群体を形成するが,個体性の不明瞭なものも多い。外形や大きさは変化に富む。大部分が海生で着生生活を営む。体壁には多くの小孔があり,ここから栄養物を水とともに取り込み,不用物を大口から排出する。これを溝系という。多くは骨針をもち,その形や大きさは分類上の基準となる。骨針の成分・形態・配列等によって,石灰海綿・ガラス海綿・普通海綿・硬骨海綿(硬骨海綿を普通海綿に含める区分もある)に大別される。示準化石としての価値は低いが,骨針が密集して岩石を構成することがあり,示相化石としての役割をもつ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海綿動物」の意味・わかりやすい解説

海綿動物
かいめんどうぶつ
Porifera; sponge

海綿動物門に属する動物の総称。基本的な体形は壺形で,上端に口が開き中央に胃腔をもつが,体壁が厚い種類では溝道がその中を複雑に通っている。体壁内には石灰質,ケイ酸質のさまざまな形の骨片 (種類により形が決っている) があり,これで体が補強されている。単体または群体をつくる。世界で約 5000種が知られており,潮間帯から水深 7000~8000mの深海まで分布している。

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改訂新版 世界大百科事典 「海綿動物」の意味・わかりやすい解説

海綿動物 (かいめんどうぶつ)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「海綿動物」の意味・わかりやすい解説

海綿動物
かいめんどうぶつ

海綿

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世界大百科事典(旧版)内の海綿動物の言及

【カイメン(海綿)】より

…海綿動物門Poriferaに属する無脊椎動物の総称。体を構成している細胞の分化の程度が低く,真の組織や器官がまだ形成されておらず,そのうえ神経や筋肉もない系統学上もっとも原始的な後生動物である。…

※「海綿動物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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