立入る(読み)タチイル

デジタル大辞泉 「立入る」の意味・読み・例文・類語

たち‐い・る【立(ち)入る】

[動ラ五(四)]
ある場所の中にはいる。はいりこむ。「工事現場に―・る」
ある物事に深くはいりこむ。また、当事者私事などにかかわり合う。干渉する。「他人私生活に―・る」「―・ったことをお聞きしますが」
[類語]踏み込む乗り込む押し入る駆け込む走り込む押し込む繰り込む上がり込む舞い込む回り込む足を踏み入れる侵入乱入侵す侵害侵略進入入り込む潜り込む忍び込む忍び入る紛れ込む割り込む分け入る潜入浸入闖入ちんにゅう流入深入り侵寇侵犯突入侵攻切り込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立入る」の意味・読み・例文・類語

たち‐い・る【立入】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「たち」は接頭語 )
    1. ある場所の中へはいる。
      1. [初出の実例]「おもひわづらひて、かくれたるすのこにたちいりて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
      2. 「あるじなき所には道行き人みだりに立入」(出典:徒然草(1331頃)二三五)
    2. 深くかかわり合う。ある事に関係する。携わる。また、干渉する。
      1. [初出の実例]「ゼンニ tachiiru(タチイル)」(出典日葡辞書(1603‐04))
      2. 「すべて賢愚貧富をわかたず、たちいる程のやぼすけは」(出典:評判記・難波物語(1655))
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 あることばや文字を詩文の中にさし入れる。特に、和歌俳諧で、物の名などを詠み入れる。
    1. [初出の実例]「銭をたち入て、せに替行とよめる、凡卑の説也」(出典:古今私秘聞(1508)一七)

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