繰込む(読み)クリコム

デジタル大辞泉 「繰込む」の意味・読み・例文・類語

くり‐こ・む【繰(り)込む】

[動マ五(四)]
大ぜいでそろって入り込む。「大挙して店に―・む」
手繰り寄せる。「縄を手元に―・む」
ある物事の中に組み入れる。「教育費生活費に―・む」
大ぜいの人を入り込ませる。「大選手団を―・む」
[類語](1立ち入る踏み込む乗り込む押し入る駆け込む走り込む押し込む上がり込む舞い込む足を踏み入れる侵入乱入侵す侵害侵略進入入り込む潜り込む忍び込む忍び入る紛れ込む割り込む分け入る潜入浸入闖入ちんにゅう流入深入り侵寇侵犯突入侵攻切り込む/(3組み入れる繰り入れる織り込む属する

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精選版 日本国語大辞典 「繰込む」の意味・読み・例文・類語

くり‐こ・む【繰込】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
    1. 順にはいりこむ。
      1. [初出の実例]「七頭の馬が、次々に馬場へ繰(ク)り込(コ)んで来た」(出典:大道無門(1926)〈里見弴遠雷)
    2. 大勢でそろってはいりこむ。
      1. [初出の実例]「さてさて人もたくさんだが、くりこむものだ」(出典:咄本・鼠の笑(1780)田舎もの)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
    1. 順次に送り入れる。また、多くの人々を送り入れる。
      1. [初出の実例]「我が兵隊を繰込(クリコ)まんと」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七)
    2. 手元へたぐりよせる。
      1. [初出の実例]「手元へ繰込(クリコ)んで仁助の刀を捻取り」(出典:塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一二)
    3. 他のものにくみいれる。くりいれる。
      1. [初出の実例]「創業費中に繰(ク)り込(コ)む事の出来るものは成るべく繰り込む事にした」(出典:続俳諧師(1909)〈高浜虚子〉五二)
    4. 端数を切り上げて上の位に入れる。

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