苦しむ(読み)クルシム

デジタル大辞泉 「苦しむ」の意味・読み・例文・類語

くるし・む【苦しむ】

[動マ五(四)]
からだに痛みや苦しみを感じる。「病気に―・む」
心につらく思う。思い悩む。「恋に―・む」「貧乏で生活に―・む」
思うような処理方法が見つからず困る。窮する。「理解に―・む」「判断に―・む」
力を尽くして物事を行う。骨折る。苦労する。「―・んだ甲斐かいがある」
[動マ下二]くるしめる」の文語形
[類語]2悩むわずらもだえる思い煩う思い迷う思い乱れる苦悩する懊悩おうのうする煩悶はんもんする憂悶ゆうもんする苦悶くもんする苦慮する頭を痛める頭を悩ます思い詰める/(3てこずる苦労困る弱る参るきゅうするこうずる困り果てる困りきる困りぬく困却する往生おうじょうする難儀する難渋なんじゅうする閉口する困惑する当惑する途方に暮れる手を焼く手に余る持て余す手に負えない手が付けられない手が掛かる世話が焼ける始末に負えない始末が悪い・どうにもならない・如何ともしがたい・度し難い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「苦しむ」の意味・読み・例文・類語

くるし‐・む【苦】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
    1. 心身に苦痛を感じたり生活が貧しくて、つらく、苦しいと思う。悩む。
      1. [初出の実例]「是を以ちて百姓栄えて、役使に苦しまずありき」(出典:古事記(712)下)
    2. どう処理していいかわからないで困る。窮する。
      1. [初出の実例]「画題に困しまざるものは」(出典:日本絵画の未来(1890)〈外山正一〉今の画人は画題に困しめるものなり)
    3. 苦労して物事を行なう。骨を折る。
      1. [初出の実例]「俳諧の点取や運坐でくるしんで」(出典:西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一二)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙くるしめる(苦)

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