思い乱れる(読み)オモイミダレル

デジタル大辞泉 「思い乱れる」の意味・読み・例文・類語

おもい‐みだ・れる〔おもひ‐〕【思い乱れる】

[動ラ下一][文]おもひみだ・る[ラ下二]
あれこれと思い悩む。「心が千々に―・れる」
恋しさに心が乱れる。
「かりごもの―・れて我恋ふと妹知るらめや人し告げずは」〈古今・恋一〉
[類語]悩む苦しむわずらもだえる思い煩う思い迷う苦悩する懊悩おうのうする煩悶はんもんする憂悶ゆうもんする苦悶くもんする苦慮する頭を痛める頭を悩ます思い詰める狂わしい狂おしい物狂おしい悩ましい熱狂的身を焦がす悶悶もんもん惑乱切ないやりきれない思い悩む思い焦がれるめろめろぞっこん首ったけのめり込む入れ込む夢中血道を上げる骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺執心頓着とんじゃく執着固執偏執我執とらわれる深入りはまるはまり込む入れあげる病み付きとりこ心酔心ここにあらず心を奪う胸苦しい息苦しい重苦しい苦痛る瀬無い憂さ憂い不如意堅苦しい気詰まり忍びないエキセントリック逆上のぼせるのぼせるアブノーマル常軌を逸する乱心取り術無い辛酸をなめる心を痛める艱難かんなん

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精選版 日本国語大辞典 「思い乱れる」の意味・読み・例文・類語

おもい‐みだ・れるおもひ‥【思乱】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]おもひみだ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 あれこれと思い悩む。人を思慕したりして心が落ち着かなくなる。
    1. [初出の実例]「逢はむ日の形見にせよと手弱女(たわやめ)の於母比美太礼(オモヒミダレ)て縫へる衣ぞ」(出典万葉集(8C後)一五・三七五三)

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