許(漢字)

普及版 字通「許(漢字)」の解説


常用漢字 11画

[字音] キョ・コ
[字訓] ゆるす

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は午(ご)。午に(御)(ぎよ)の声がある。〔説文〕三上に「聽(ゆる)すなり」とあり、聴許する意。〔書、金〕は、周公が武王のに代わることを祖霊に祈る文で、「(なんぢ)の、我に許さば、我は其れ璧と珪とを以て、歸りて爾の命を俟(ま)たん」とあり、また金文の〔毛公鼎〕に「上下の否(否)を四方に許(くわくきよ)(明らかに)せよ」というのも、神意についていう。金文の字形に、午の下に祝詞の器の形である(さい)を加えるものがあり、午は杵形の呪器。これを以て祈り、神がその祝を認めることを許という。邪悪を禦(ふせ)ぐ禦の初文は、その最も古い字形はに作り、午を以て拝する形である。午を以て祈り、神がこれに聴くことを許という。

[訓義]
1. 神がきき入れる、ゆるす、みとめる、約する。
2. したがう、くみする、まかせる。
3. 所・処と通じ、ところ、もと。
4. 所・可・計と通じ、ばかり、ほど。
5. 唐・宋以後、指示代名詞として用いる。これ、この、かれ、かの。
6. 語末の助字。
7. 許許・邪許など、かけ声、擬声語

[古辞書の訓]
〔名義抄〕許 ユルス・コヅ・コトハル・アラハス・ススム・モト・トコロ・アタフ・ユヅル・オホキナリ・ハカル・バカリ・アバク・ソシル・ハカラフ

[語系]
許xa、計kii、可khai、(所)shia、處(処)thjiaは声に通ずるところがあり、特定の義において通用する。

[熟語]
許可許嫁・許下・許国許賽許字・許身・許人許多・許諾許容・許許
[下接語]
意許・允許・官許・恵許・軽許・公許・裁許・赦許・従許・少許・省許・推許・聴許・勅許・特許・認許・免許・黙許・邪許

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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