(読み)シ

デジタル大辞泉 「資」の意味・読み・例文・類語

し【資】[漢字項目]

[音](呉)(漢) [訓]もと たち たすける
学習漢字]5年
あることに役立てる金品。もとで。「資金資産資本学資巨資出資投資物資融資
もとになるもの。「資材資料
もちまえ。たち。「資格資質英資天資
たすける。「師資
資本家」の略。「労資
[名のり]すけ・たすく・ただ・とし・やす・よし・より

し【資】

資本。資金。もとで。「を投じる」
材料素材。「参考に供する」
資質。素質。「果断のに富む人」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「資」の意味・読み・例文・類語

し【資】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生活や経営の資金、資本。もとで。財貨。財産。貲(し)
    1. [初出の実例]「又令下二行旅人必齎銭為上レ資。因息重担之労。亦知銭之便」(出典:続日本紀‐和銅五年(712)一〇月乙丑)
    2. 「於資貯者、北陸武士乱入京師之時、不一物奪取畢」(出典:貴嶺問答(1185‐90頃)九月二三日)
    3. [その他の文献]〔易経‐旅卦〕
  3. 物事を行なうときの材料。資料。
    1. [初出の実例]「左の一表を製出し、以て開化進歩の概綱を会了するの資に供するのみ」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉六)
    2. [その他の文献]〔老子‐二七〕
  4. 生まれつき。素質。資性。天性。
    1. [初出の実例]「元来家に子を養ふて円満なりとは、両親打揃ひ健康無事にして智徳の資(シ)に乏しからず」(出典:福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉三七)
    2. [その他の文献]〔荀子‐性悪〕

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普及版 字通 「資」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)
13画

[字音]
[字訓] もとで

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(次)(じ)。〔説文六下に「なり」とあり、貨財をいう。財貨ははたらきの本であるから、資材といい、人の智能に及ぼして資質・資性という。

[訓義]
1. たから、もとで、基本となるもの、本来あるもの。
2. たくわえ、たす、たすける、あたえる。
3. とる、かる、よる、おくる、つかう、あきなう。
4. もちまえ、うまれつき。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 タスク・トル・ヨル・ウチ・モトヨリ・タカラ・アタフ・タクハフ・ヨシ 〔字鏡集〕 モトヨリ・モチヰル・タスク・タカラ・タクハフ・ホシイママ・トル・ヨル・モテ・スケ・ヨシ・ウチ・カテ

[熟語]
資育・資資援資貨・資課・資格・資給・資供・資金・資銀・資具・資敬・資・資遣・資戸資衰・資材・資財・資産・資始・資次・資質・資実・資資須資助・資序・資粧・資尽・資生・資性・資銭・資・資送・資装・資蔵・資沢・資治資畜資秩・資・資調・資直・資度・資・資費・資品資稟資幣・資弁資哺・資補・資傍・資望・資朴・資本・資用・資養・資利・資履・資略資粮・資糧資力資廩・資霊・資歴資奩・資賄
[下接語]
英資・学資・軍資・傾資・合資・師資・借資・承資・生資・成資・積資・天資・投資・班資・微資・物資・聘資・脯資・乏資・本資・無資・融資・余資・養資・糧資

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