厚顔(読み)コウガン

デジタル大辞泉 「厚顔」の意味・読み・例文・類語

こう‐がん【厚顔】

[名・形動]面の皮のあついこと。恥知らずでずうずうしいこと。また、そのさま。鉄面皮。「厚顔な人」「厚顔無恥
[派生]こうがんさ[名]
[類語]野放図勝手わがまま横着身勝手得手勝手手前勝手自己本位好き放題好き勝手気随気ままほしいまま恣意的しいてき利己的エゴイスチック好き自分勝手気任せ奔放自由尊大横柄傲然高慢傲慢驕慢倨傲大風おおふう高姿勢高飛車高圧的居丈高権柄尽く・偉そう・口幅ったい僭越越権不遜態度が大きい我が物顔空威張り野太い図太い太い豪胆厚かましい図図しいふてぶてしいおこがましいえげつないいけ図図しい猛猛しい虫がいい厚顔無恥鉄面皮破廉恥面の皮が厚い心臓が強い心臓に毛が生えている恥知らず傍若無人人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中人も無げ

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精選版 日本国語大辞典 「厚顔」の意味・読み・例文・類語

こう‐がん【厚顔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「書経‐五子之歌」の「鬱陶乎予心、顔厚有忸怩」、また「詩経小雅巧言」の「巧言如簧、顔之厚矣」による ) あつかましいこと。恥知らずで、ずうずうしいこと。つらの皮のあついこと。また、そのさま。鉄面皮(てつめんぴ)
    1. [初出の実例]「讒舌音声竽尚濫、厚顔脂粉鏡知」(出典菅家文草(900頃)二・余近叙詩情怨一篇、呈菅十一著作郎)
    2. 「罪のない他(ひと)を侮辱する位の厚顔(コウガン)を準備して置かなければ」(出典:硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉三三)
    3. [その他の文献]〔荀子‐解蔽〕

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普及版 字通 「厚顔」の読み・字形・画数・意味

【厚顔】こうがん

無恥。

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