玲瓏(読み)レイロウ

デジタル大辞泉 「玲瓏」の意味・読み・例文・類語

れい‐ろう【××瓏】

[形動][文][ナリ]1に同じ。
「玉のように―な詩人らしく見え」〈漱石行人
[ト・タル][文][形動タリ]
玉などが透き通るように美しいさま。また、玉のように輝くさま。「玲瓏たる山月」「八面玲瓏
玉などの触れ合って美しく鳴るさま。また、音声の澄んで響くさま。「玲瓏たる笛の音」
[類語]燦然赫赫燦爛皓皓煌煌炯炯身綺麗綺麗美しい美美しいきらやか鮮やか美麗華麗華美鮮麗流麗壮麗清麗優美美的麗しい見目好い見目麗しい端正端麗秀麗佳麗艶美艶麗あでやか妖麗豊麗妖美見好い小綺麗美妙典麗ビューティフルピトレスクピクチャレスクラブリービューティープリティー楚楚そそ清楚せいそ瀟洒しょうしゃあか抜けこざっぱり洒落しゃれ小洒落こじゃれスマートシックドレッシー純美着映えきらびやか洒落しゃれ薄皮のけたよう

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精選版 日本国語大辞典 「玲瓏」の意味・読み・例文・類語

れい‐ろう【玲瓏】

〘形動ナリ・タリ〙
① 玉などが透きとおっているさま。また、明るく光り輝くさま。
懐風藻(751)七夕山田三方〉「窈窕鳴衣玉、玲瓏映彩舟
※連歌比況集(1509頃)「露の外の水を見るに、玲瓏として四方八面何(いづれ)の方より見んも曇なからむが如し」 〔孫綽‐天台山賦〕
金属や玉などが触れ合って、冴えた音で鳴るさま。また、音声の澄んで響き渡るさま。
※本朝無題詩(1162‐64頃)二・傀儡子孫君〈大江匡房〉「旅舶逢君渡不窮。貫珠歌曲正玲瓏」 〔班固‐東都賦〕

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