スマート(英語表記)smart

翻訳|smart

デジタル大辞泉 「スマート」の意味・読み・例文・類語

スマート(smart)

[形動]
からだつきや物の形がすらりとして格好がよいさま。「体重が減ってスマートになる」「スマートな船体」
行動などがきびきびして洗練されているさま。「スマートな応答」
服装や着こなしが気のきいているさま。「スマートないで立ち」
電子機器が組み込まれた。ハイテクであるさま。「スマートホン」「スマートグリッド
[類語](1痩躯痩身細身やせやせっぽちやせぎすスリム着やせげっそり細い細作りほっそりすらりすらっとスレンダーソップ形がりがりぎすぎす痩せる痩せ細る痩せこける痩せ枯れる痩せ衰える/(3シックエレガント瀟洒しょうしゃ清楚楚楚垢抜け灰汁あく抜け洗練気さくこざっぱりすっきりさらり洒落る小洒落た垢抜けるさばける身綺麗綺麗美しい美美びびしいきらやか鮮やか美麗華麗華美鮮麗流麗壮麗清麗優美美的麗しい見目好い見目麗しい端正端麗秀麗佳麗艶美艶麗あでやか妖麗豊麗妖美見好い小綺麗美妙典麗ビューティフルピトレスクピクチャレスクラブリービューティープリティードレッシー純美玲瓏れいろう着映えきらびやか洒落しゃれ薄皮のけたよう

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精選版 日本国語大辞典 「スマート」の意味・読み・例文・類語

スマート

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( [英語] smart )
  2. 動作・行動などが、気がきいていて手ぎわの良いさま。
    1. [初出の実例]「永く此の修羅場に馴れて居る所謂敏捷(スマート)なM子は平気なもので」(出典あめりか物語(1908)〈永井荷風〉夏の海)
  3. 服装や着こなしが当世風で垢抜けしているさま。
    1. [初出の実例]「若いスマートな土耳古人の煙草売」(出典:旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉七)
  4. 姿や形がすらりと引き締まって格好が良いさま。
    1. [初出の実例]「身売り後は面目一新して、建物も改造し、大いにスマートになって」(出典:銀座細見(1931)〈安藤更生〉七)

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改訂新版 世界大百科事典 「スマート」の意味・わかりやすい解説

スマート
Christopher Smart
生没年:1722-71

イギリス詩人ケンブリッジ大学に学び,フェロー(特別研究員)に選ばれたが,やがて飲酒に身をもちくずし,学究生活を捨ててロンドンに出た。貧窮のうちに雑文を書きまくって暮しをたてていたが,ついに数年間精神病院に収容された。長編詩《ダビデ賛歌》はこの期間に構想されたとも,書かれたともいわれる。1763年にこれが出版されたとき,世間はこれを狂人の分裂した精神の産物とみなし,冷ややかに迎えた。スマートの死後の91年に甥が選集を出版したが,そこにも含まれていない。しかし20世紀20年代から40年代にかけて,スマートの再評価がイギリス,アメリカで起こり,《ダビデ賛歌》を中心にする彼の宗教詩は,つぎつぎに復活した。アルコール中毒患者のたわごとと見られていた諸作品も,意外に冷静で活力ある頭脳が,深い宗教的思索のはてに生み出した,複雑な構造として理解されている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スマート」の意味・わかりやすい解説

スマート
Smart, Christopher

[生]1722.4.11. ケント,シップボーン
[没]1771.5.21. ロンドン
イギリスの詩人。ケンブリッジ大学に学び,ロンドンに出て新聞や雑誌に寄稿,また編集に従事しながら詩作した。作品には医師 J.ヒルに対する風刺詩『ヒリアッド』 Hilliad (1753) ,聖書『詩篇』やホラチウスの翻訳があるが,最も著名なものは『ダビデ王に寄せる歌』A Song to David (63) 。狂気の発作のうちに書かれたと伝えられているが,W.ブレークや J.クレア先駆をなす。

スマート
Smart, John

[生]1741.5.1. ノーフォーク
[没]1811.5.1. ロンドン
イギリスのミニアチュール画家。レーン美術学校,次いでドアー,R.コズウェーに学ぶ。 1762年以来美術家協会展に出品,のちにその会長となる。 85年から 10年間インドに滞在し,ミニアチュールを身につけた。帰国後はロイヤル・アカデミー展に出品。精緻をきわめたその作品は高く評価されている。同名の息子も画家。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スマート」の意味・わかりやすい解説

スマート
すまーと
Christopher Smart
(1722―1771)

イギリスの詩人。ケンブリッジ大学を卒業、酒と放蕩(ほうとう)に身を持ち崩し、30歳ごろたびたび精神に異常をきたしては精神科病院に入る。狂気の発作の合間に書いたといわれる『ダビデへの賛歌』(1763)は、幻想の域にまで高められた宗教的情熱を歌った作品で、聖書に霊感を得た文学のなかでは傑作の一つとされる。ほかに数編の風刺詩、宗教詩があるが、晩年には借財のため投獄され、牢(ろう)の中で死んだ。

[上島建吉]

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