スマート

精選版 日本国語大辞典「スマート」の解説

スマート

〘形動〙 (smart)
① 動作・行動などが、気がきいていて手ぎわの良いさま。
※あめりか物語(1908)〈永井荷風〉夏の海「永く此の修羅場に馴れて居る所謂敏捷(スマート)なM子は平気なもので」
② 服装や着こなしが当世風で垢抜けしているさま。
※旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉七「若いスマートな土耳古人の煙草売」
③ 姿や形がすらりと引き締まって格好が良いさま。
※銀座細見(1931)〈安藤更生〉七「身売り後は面目一新して、建物も改造し、大いにスマートになって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「スマート」の解説

スマート
Smart, Christopher

[生]1722.4.11. ケント,シップボーン
[]1771.5.21. ロンドン
イギリス詩人ケンブリッジ大学に学び,ロンドンに出て新聞や雑誌に寄稿,また編集に従事しながら詩作した。作品には医師 J.ヒルに対する風刺詩『ヒリアッド』 Hilliad (1753) ,聖書詩篇』やホラチウスの翻訳があるが,最も著名なものは『ダビデ王に寄せる歌』A Song to David (63) 。狂気発作のうちに書かれたと伝えられているが,W.ブレークや J.クレア先駆をなす。

スマート
Smart, John

[生]1741.5.1. ノーフォーク
[没]1811.5.1. ロンドン
イギリスのミニアチュール画家。レーン美術学校,次いでドアー,R.コズウェーに学ぶ。 1762年以来美術家協会展に出品,のちにその会長となる。 85年から 10年間インドに滞在し,ミニアチュールを身につけた。帰国後はロイヤル・アカデミー展に出品。精緻をきわめたその作品は高く評価されている。同名の息子も画家。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)「スマート」の解説

スマート
すまーと
Christopher Smart
(1722―1771)

イギリスの詩人。ケンブリッジ大学を卒業、酒と放蕩(ほうとう)に身を持ち崩し、30歳ごろたびたび精神に異常をきたしては精神科病院に入る。狂気の発作の合間に書いたといわれる『ダビデへの賛歌』(1763)は、幻想の域にまで高められた宗教的情熱を歌った作品で、聖書に霊感を得た文学のなかでは傑作の一つとされる。ほかに数編の風刺詩、宗教詩があるが、晩年には借財のため投獄され、牢(ろう)の中で死んだ。

[上島建吉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉「スマート」の解説

スマート(smart)

[形動]
からだつきや物の形がすらりとして格好がよいさま。「体重が減ってスマートになる」「スマートな船体」
行動などがきびきびして洗練されているさま。「スマートな応答」
服装や着こなしが気のきいているさま。「スマートないで立ち」
電子機器が組み込まれた。ハイテクであるさま。「スマートホン」「スマートグリッド
[類語](1痩躯痩身細身やせやせっぽちやせぎすスリム着やせげっそり細い細作りほっそりすらりすらっとスレンダーソップ形がりがりぎすぎす痩せる痩せ細る痩せこける痩せ枯れる痩せ衰える/(3シックエレガント瀟洒しょうしゃ清楚楚楚垢抜け灰汁あく抜け洗練気さくこざっぱりすっきりさらり洒落る小洒落た垢抜けるさばける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版「スマート」の解説

スマート【Christopher Smart】

1722‐71
イギリスの詩人。ケンブリッジ大学に学び,フェロー(特別研究員)に選ばれたが,やがて飲酒に身をもちくずし,学究生活を捨ててロンドンに出た。貧窮のうちに雑文を書きまくって暮しをたてていたが,ついに数年間精神病院に収容された。長編詩《ダビデ賛歌》はこの期間に構想されたとも,書かれたともいわれる。1763年にこれが出版されたとき,世間はこれを狂人の分裂した精神の産物とみなし,冷ややかに迎えた。スマートの死後の91年に選集を出版したが,そこにも含まれていない。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

ツール・ド・フランス

フランスを舞台にした国際的規模のロードレース (→自転車競技 ) 。 1903年,フランス人の自転車選手兼ジャーナリストのアンリ・デグランジュが創設。以来,2度の世界大戦時以外は毎年開催されており,フ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android