じっとり(読み)ジットリ

デジタル大辞泉 「じっとり」の意味・読み・例文・類語

じっとり

[副](スル)
ひどく湿っているさま。「じっとり(と)汗ばむ」
落ち着いてしとやかなさま。しっとり。
「―としたをなごがあったら、世話してくだんせ」〈滑・浮世風呂・四〉
[類語]じめじめじとじと湿っぽいしっとりしっぽりしとしとしとどじくじく蒸し暑いむんむん暑い暑苦しい暑さ焼け付く蒸すむしむしするいきれ人いきれ草いきれ猛暑暑気酷暑極暑激暑厳暑炎暑大暑暑熱炎熱酷熱熱波温気うんき向暑残暑焦熱極熱灼熱しゃくねつむっと熱気蒸れる火照ほて暑中炎天油照り日照り日盛りかんかん照りじめつくうだる湿潤多湿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「じっとり」の意味・読み・例文・類語

じっとり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 湿気を帯びているさまを表わす語。特に、汗ばんださまなどにいう。
    1. [初出の実例]「お兼さんは富士額の両脇を、細かい汗の玉でぢっとりと濡らしてゐた」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉友達)
  3. しっとり
    1. [初出の実例]「物をととのえてじっとりとするには礼を以てせいではぞ」(出典:玉塵抄(1563)一八)
  4. しっとり
    1. [初出の実例]「じっとりとした女子が有たら世話してくだんせ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android