俄然(読み)ガゼン

デジタル大辞泉の解説

が‐ぜん【×俄然】

[ト・タル][文][形動タリ]にわかなさま。
「毎年夏の初めに、多くの焼芋屋が―として氷水屋に変化するとき」〈漱石それから
[副]突然ある状態が生じるさま。急に状況が変わるさま。にわかに。「梅雨があけたら俄然暑くなった」

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大辞林 第三版の解説

がぜん【俄然】

( 副 )
状態などが今までとは急に変わるさま。にわかに。突然。急に。 「 -攻勢に転じた」
( トタル ) [文] 形動タリ 
にわかなさま。だしぬけであるさま。 「 -として新天地が現前する/門 漱石

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精選版 日本国語大辞典の解説

が‐ぜん【俄然】

[1] 〘形動タリ〙 にわかなさま。だしぬけなさま。突なさま。「然として」の形で副詞的に用いられる場合が多い。〔文明本節用集(室町中)〕
※星座(1922)〈有島武郎〉「園の心の奥底に俄然として起り俄然として消えた電光」 〔荘子‐斉物論〕
[2] 〘副〙
① だしぬけに。急に。突然。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五「人心の自然にして俄然(ガゼン)相整ひがたきは必定の理」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「大音声に話して居るかと思ふと、俄然声を低めて」
② 動作、状態を強調するのに用いた、昭和初期の流行表現。
漫談集(1929)漫談の漫談〈大辻司郎〉「この大人の行末を期待して居りましたが、これが俄然反対で九つの春に脳膜炎を病(わづら)って頭のぜんまいが、すっかりゆるんで」

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