元来は、眠っているうちに、大水が出てその流れの大きな音を耳にしたときのようだという意味であった。それが不意の事態にあわてふためくことに使われていくうちに、聞こえる意の「耳に入る」が、実際に耳の中に水が入ると受けとられるようになり、「寝耳にすりこ木」のような表現も現われたと考えられる。「吾吟我集」例なども耳に水が入るという理解にもとづいている。
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