百科事典マイペディア 「カキ」の意味・わかりやすい解説 カキ(柿)【カキ】 本州〜九州,中国に自生するカキノキ科の落葉高木。古くから果樹として栽培される。葉は広楕円形で,長さ7〜17cm,花は淡黄色で5〜6月に咲く。甘ガキと渋ガキに大別され,幼果期にはともに渋いが,前者は成熟期に渋が抜ける。甘ガキは関東以西に良品を産し,富有,次郎,御所などが代表的品種。渋ガキは比較的広く分布し,代表的品種は平核無(ひらたねなし)など,おもに干柿とする。渋抜きには,果実全体にアルコールを噴霧し密封する方法が一般的。近縁のマメガキ(シナノガキとも)は古く中国から渡来したといわれ,果実は径約1.5cmと小さい。柿渋をとるため,栽培された。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報