上田[市](読み)うえだ

百科事典マイペディア 「上田[市]」の意味・わかりやすい解説

上田[市]【うえだ】

長野県中北部,千曲(ちくま)川流域の上田盆地及び周辺山地を占める市。1919年市制。中心市街は1583年真田昌幸の築城後,城下町北国街道宿場町として発達,近世上田紬(つむぎ)の産で知られた。北陸新幹線,第三セクターしなの鉄道,上田電鉄が通じ,1996年11月上信越自動車道が開通した昭和初期まで繭の集散,蚕種業が盛んであったが,現在は減少し,電気機器,輸送用機器,一般機器工業が急成長している。ハクサイ,キャベツ,リンゴ,クルミ多産。日本たばこ上田工場,信州大学繊維学部,上田城跡史跡),信濃国分寺跡(史跡)がある。上田電鉄の終点に信州の鎌倉といわれる別所温泉があるほか,南部には内村温泉郷,北部にはスキーのメッカとして知られる菅平があるなど,観光資源に恵まれる。2006年3月小県郡真田町,丸子町,武石村編入。552.04km2。15万9597人(2010)。
→関連項目小諸藩塩田

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