普及版 字通 「凝(漢字)」の読み・字形・画数・意味
凝
常用漢字 16画
[字訓] こる・さむい・きびしい
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は疑(ぎ)。疑は人が顧みて凝然として立つ形。〔説文〕十一下に凝を冰の俗字とし、「水堅きなり。(氷)に從ひ、水に從ふ。凝、俗に冰は疑に從ふ」とするが、凝・冰(氷)は声義ともに一字とはしがたい。〔玉〕に両字を別の字としており、漢碑にも用い方に分別がある。
[訓義]
1. こる、とどまる、そのままとどまる。
2. とどこおる、かたまる、さだまる。
3. こおる、むすぶ、さむい。
4. きびしい、はげしい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕凝 コル・ヨル・ココル・コラス・ナル・トドム・サダム・サダマル 〔字鏡集〕凝 トドム・コル・タカシ・コホリ・シヅカ・カタシ・コラス・ナスラフ・トドコホル・ココル・サダマル
[語系]
凝ngingは疑ngiの声義を承ける。疑は人が顧みて凝然として立つ形。その動きのない状態を凝という。凝とは水の流動のない状態をいう。
[熟語]
凝意▶・凝雲▶・凝咽▶・凝烟▶・凝遠▶・凝笳▶・凝寒▶・凝汗▶・凝玩▶・凝血▶・凝結▶・凝竭▶・凝堅▶・凝固▶・凝冱▶・凝紅▶・凝曠▶・凝思▶・凝脂▶・凝視▶・凝止▶・凝▶・凝集▶・凝聚▶・凝愁▶・凝重▶・凝縮▶・凝峻▶・凝妝▶・凝粧▶・凝浄▶・凝矚▶・凝神▶・凝▶・凝粋▶・凝正▶・凝寂▶・凝積▶・凝絶▶・凝然▶・凝想▶・凝霜▶・凝滞▶・凝濁▶・凝湛▶・凝佇▶・凝澄▶・凝眺▶・凝睇▶・凝定▶・凝澱▶・凝凍▶・凝瞳▶・凝念▶・凝白▶・凝▶・凝氷▶・凝膚▶・凝閉▶・凝碧▶・凝▶・凝眸▶・凝望▶・凝密▶・凝網▶・凝目▶・凝留▶・凝▶・凝冽▶
[下接語]
陰凝・雲凝・煙凝・気凝・漁凝・驕凝・堅凝・光凝・膏凝・魂凝・脂凝・凄凝・清凝・精凝・静凝・霜凝・端凝・稠凝・澄凝・貞凝・天凝・冬凝・凍凝・濃凝・露凝
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報