労働組合法[イギリス](読み)ろうどうくみあいほう[イギリス](英語表記)Trade-Union Act

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「労働組合法[イギリス]」の意味・わかりやすい解説

労働組合法[イギリス]
ろうどうくみあいほう[イギリス]
Trade-Union Act

1871年,自由党内閣のもとで成立した法律。登録した労働組合に法的地位を初めて認めた。しかし同時に行われた刑法改正ストライキが制限され,すでに合法化されていた平和的ピケットが禁止された。以後労働組合は増加し,75年保守党内閣のもとで平和的ピケットの禁止が解かれた。さらに 1906年の労働争議法タフ・ベール事件判決を,また 13年の労働組合法がオズボーン判決をくつがえし,それぞれ完全な争議権と政治的目的のための組合費徴収権を組合に認めた。なお 27年の労働争議および労働組合法でゼネストが違法とされたが,46年労働党内閣により廃止された。

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