精選版 日本国語大辞典「壮」の解説
そう サウ【壮】
[1] 〘名〙
① (形動) 元気盛んであること。勇ましいこと。強健であること。また、そのさま。
※史記抄(1477)一三「老者小者をば易処に当てをき、壮なる者をば劇処に当て置ぞ」
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉六一「老て益益壮(サウ)なれば」 〔春秋左伝‐宣公一二年〕
② 三〇歳前後の血気盛んな年齢。盛りのとし。若盛り。また、その人。
※随筆・折たく柴の記(1716頃)下「凡そ人の幼といひ、弱といひ、壮といひ、強といひ、艾(かい)といひ、耆(き)といひ、老といひ、耄(ばう)といふ」 〔論語‐季氏〕
③ (形動) 大きくてりっぱであること。また、そのさま。
※閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉金費ひの術「其邸宅を壮(サウ)にし」
[2] 〘接尾〙 (「草」とも書く) 灸(きゅう)をすえる回数、または、艾(もぐさ)の分量を数えるのに用いる。
※玉葉‐安元二年(1176)六月一九日「被レ灸二二百草一」
※随筆・榊巷談苑(1704頃か)「灸一灼を一壮といふは、壮年の人にあてて幾灼と定めたれば壮とはいへり」 〔夢渓筆談‐技芸〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報