南部[町](読み)なんぶ

百科事典マイペディアの解説

南部[町]【なんぶ】

青森県南東部,三戸(さんのへ)郡の町。馬淵(まべち)川中流部にあり,青い森鉄道が通じる。リンゴブドウなどの果樹栽培が盛ん。米も産する。阿房宮の名で知られる食用菊特産。2006年1月三戸郡名川町,福地村を編入し,町役場を旧福地村役場とした。東日本大震災で,町内において被害が発生。153.12km2。1万9853人(2010)。

南部[町]【なんぶ】

山梨県最南部,南巨摩(みなみこま)郡の町。富士川両岸にまたがり,身延(みのぶ)線が通じる。大部分山地でスギ,ヒノキなどを産する。茶の栽培も行う。石油製品,医薬品製造などの工場があり,静岡県とのつながりも深い。2003年3月,富沢町を編入し,町役場を旧富沢町役場とした。200.87km2。9011人(2010)。

南部[町]【なんぶ】

鳥取県西部に位置する西伯郡の町。2004年10月西伯郡会見町,西伯町が合併し町制。国道180号線が通じる。114.03km2。1万1536人(2010)。

南部[町]【みなべ】

和歌山県中部,太平洋に臨む日高郡の旧町。南部川下流域を占め,米,豆類花卉(かき)を産する。丘陵部は南部梅林の一部で,梅干を特産。紀勢本線,阪和自動車道が通じる。2004年10月日高郡南部川村と合併し,日高郡みなべ町となる。26.08km2。8239人(2003)。

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世界大百科事典 第2版の解説

なんぶ【南部[町]】

青森県南東部,三戸(さんのへ)郡の町。人口6344(1995)。馬淵(まべち)川中流の沖積地上に集落,耕地が分布し,南東部は名久井岳(615m)の斜面,西部は奥羽山脈縁辺の丘陵からなる。リンゴ,ブドウなど果樹栽培が盛んで,ほかに〈阿房宮〉の名で知られる食用菊を特産する。町営卸売市場があり,青果物の流通拠点である。町の中央を東北本線と国道4号線が通り,十和田湖方面への入口に当たる。南部氏の本三戸館(もとさんのへだて),平良ヶ崎館(へらがさきだて)などの館址があり,小向の三光寺境内には南部利康霊屋が,名久井岳中腹には十一面観音立像で知られる恵光院がある。

なんぶ【南部[町]】

山梨県南部,南巨摩(みなみこま)郡の町。人口7064(1995)。中央部を富士川が南流し,東は天守山地,西は身延山地。中世には甲斐源氏の一族南部氏の領地の中心であった。温暖多雨の地で,杉,ヒノキの良材を多産し,傾斜地では近年茶の栽培が盛んである。柳島地区にはプラスチック,自動車部品の工場が立地する。北東の天子ヶ岳に発する佐野川中流の柿元ダムには,ダム湖の天子湖および佐野川発電所(最大出力5800kW)がある。

みなべ【南部[町]】

和歌山県中央西部,日高郡の町。人口8244(1995)。太平洋に注ぐ南部川の河口部に位置し,流域に平地が広がる。西部海岸沿いの岩代(いわしろ)は,謀反の罪で捕らえられた有間皇子が〈磐代(いわしろ)の浜松が枝を引き結び……〉(《万葉集》巻二)と詠んだ地で,そのゆかりの〈結び松〉が植えつがれている。南部川下流域一帯には平安末期から中世にかけて南部荘があった。海岸沿いを熊野街道(現,国道42号線)が通じ,東岩代川河口から目津崎までの千里浜は《枕草子》などにも記され,古くから景勝地として知られた。

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