デジタル大辞泉
「子細」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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し‐さい【子細・仔細】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 形動 ) こまかなこと。くわしいこと。また、そのさま。
- [初出の実例]「雲上故実以二故相公之御説一雖レ有レ所レ聞。温樹不レ言難レ及二子細一」(出典:明衡往来(11C中か)下本)
- 「毎船此等の事を仔細に記したる簿冊」(出典:西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉後)
- [その他の文献]〔魏書‐源思礼伝〕
- ② くわしい事情。事のいわれ。理由。
- [初出の実例]「前(さき)の度子細は承り候ひにき」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)
- ③ ( 形動 ) あれこれと異議を言いたてるほどのさしつかえとなる事柄。面倒なこと。また、そのさま。異論。異議。
- [初出の実例]「既に詔命を下さる。子細を申すにところなし」(出典:平家物語(13C前)一)
- 「けっきさかんの若法師、耳にも更に聞いれず、しさいな者には舞見せな」(出典:浄瑠璃・定家(1708)五)
- ④ ( 形動 ) 表面に出していうことができない事情。ある事情。なにかのわけ。また、そのような事情のありそうなさま。もったいぶったさま。
- [初出の実例]「近日人々あひたくまるる子細ある歟(か)の間」(出典:平家物語(13C前)一)
- 「殊の外しさいなる親父」(出典:咄本・新軽口恵方宝(1764‐72頃))
- ⑤ 人の感動するようなこと。
- [初出の実例]「人皆いひやみて後は太夫のこらず自由してひとしほ子細(シサイ)をやれば、外よりは過分の入銀」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「子細」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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