(読み)そう

精選版 日本国語大辞典「想」の解説

そう サウ【想】

〘名〙
① かんがえ。おもい。思想。
※童子問(1707)上「子必想外耳目之所見聞
※北村透谷(1934)〈唐木順三〉「想を無限の彼岸におくことは、それだけ強力に実を批判することに外ならない」
② (saṃjñā の訳) 仏語。五蘊(ごうん)の一つ。外界の対象を感受した印象感覚に対して、その差別のすがたを取って知覚表象するはたらき。想蘊。
※正法眼蔵(1231‐53)法性「色・受・想・行・識にあらざるゆゑに法性なり」
③ 芸術作品などの構想
※詩辨(1891)〈内田魯庵〉「美妙は詩に声調ありと説て声調を起すの想(サウ)なるものあるを知らず」

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デジタル大辞泉「想」の解説

そう【想】[漢字項目]

[音]ソウ(サウ)(呉) (慣) [訓]おもう
学習漢字]3年
〈ソウ〉
心に思い浮かべる。おもう。おもい。考え。「想起想像想定想念回想感想奇想空想懸想けそう幻想思想随想発想瞑想めいそう妄想予想理想連想
まだできていない作品などに関する具体的なイメージ。「楽想構想詩想
〈ソ〉おもい。「愛想

そう〔サウ〕【想】

考え。思い。また、芸術作品などの構想。「をめぐらす」「作品のを練る」
《〈〉saṁjñāの訳》仏語。五蘊ごうんの一。対象の姿を心の中に思い浮かべる表象作用。
[類語]考え思考思案思索考察考慮思慮念慮念頭想念構想

そ【想】[漢字項目]

そう

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世界大百科事典内のの言及

【五蘊】より

…サンスクリットでは,パンチャ・スカンダpañca‐skandhaという。生命的存在である〈有情(うじよう)〉を構成する五つの要素すなわち,色(しき),受(じゆ),想(そう),行(ぎよう),識(しき)の五つをいう。このうち(ルーパrūpa)には,肉体を構成する五つの感覚器官(五根)と,それら感覚器官の五つの対象(五境)と,および行為の潜在的な残気(無表色(むひようしき))とが含まれる。…

【仏教】より

…紀元前5世紀ころインドに出たシャーキャムニ,すなわち釈迦(しやか)によって創唱された教えで,キリスト教,イスラムと並ぶ世界三大宗教の一つ。現在,(1)スリランカ,タイなどの東南アジア諸国,(2)中国,朝鮮,日本などの東アジア諸国,(3)チベット,モンゴルなどの内陸アジア諸地域,などを中心に約5億人の教徒を有するほか,アメリカやヨーロッパにも教徒や思想的共鳴者を得つつある。(1)は前3世紀に伝道されたスリランカを中心に広まった南伝仏教(南方仏教)で,パーリ語仏典を用いる上座部仏教,(2)はインド北西部から西域(中央アジア)を経て広まった北伝仏教で,漢訳仏典を基本とする大乗仏教,(3)は後期にネパールなどを経て伝わった大乗仏教で,チベット語訳の仏典を用いるなど,これらの諸地域の仏教は,歴史と伝統を異にし,教義や教団の形態もさまざまであるが,いずれもみな,教祖釈迦をブッダ(仏)として崇拝し,その教え(法)を聞き,禅定(ぜんじよう)などの実践修行によって悟りを得,解脱(げだつ)することを目標とする点では一致している。…

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