デジタル大辞泉 「材」の意味・読み・例文・類語
ざい【材】[漢字項目]
[学習漢字]4年
1 原料となる木。「材木/角材・製材」
2 原料となるもの。「材料/器材・教材・鋼材・資材・取材・素材・題材」
3 役に立つ素質・能力。「逸材・人材・適材」
[名のり]えだ・き・もとき・もとし
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
木本植物の形成層の活動によってつくられる二次木部をいう。管状要素(道管要素あるいは仮道管),木部柔組織細胞,木部繊維などからなり,細胞壁は二次壁をもっていて厚く,木化する。形成層からつくられてしばらくは水分の通道に役だつが,やがてその機能を失い,その後は植物体の重い地上部を支える支持の働きをする。温帯・寒帯では形成層活動の季節変化によって年輪がつくられ,春材と夏材(または秋材)が区別できる。熱帯の樹木では年輪が明確ではないが,雨季と乾季を反映する構造がみられる場合がある。裸子植物の材はふつう仮道管が多く,比較的一様な構造であるが,被子植物では多くの場合,道管要素からなる道管が目だち,道管の大きさや配列によってさまざまなタイプの材がある。材は機械的に強固であるから,木材として建築や家具などに利用される一方,化学的に処理してパルプをつくり,紙などとして利用される。
執筆者:原 襄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…木本植物の木質化した部分の呼称。樹木として生きている立木(りゆうぼく)は根,幹,枝の各部分で内側に木材を,外側に樹皮を生産し続けている。これは樹皮と木材の中間にある形成層の働きによるものであるが,樹皮に比べて木材の生産量がはるかに多いので,木材は樹木の大部分を占め,樹木は外側に肥大していき,上下にも伸びていく。この木材の中で,その形質を生かして工業的あるいは工芸的に主として利用されるのは幹の部分(太い枝の部分も含む)であり,その他はパルプ材,燃料材などのように原材料的に使われることが多い。…
… 維管束植物のうち,現生のシダ植物には,ハナヤスリ科など少数の例を除いて二次肥大生長をするものがないので,典型的な木本植物はない。ヘゴの仲間は直径30cmにも及ぶ幹をつくり,木生シダ類といわれるが,この幹は立ち上がった茎(二次生長はみられず,せいぜい直径3cmくらい)の周辺に,葉柄の基部や根が絡まって太い見せかけをつくっているだけで,材の発達した真正の樹幹はもたない。古生代には,有節植物や小葉植物に属する封印木,蘆木(ろぼく)や鱗木のように高さ数十mに達するものも生育していた。…
…厚角組織そのものが厚壁組織にかわることもある。また,二次組織の中では,材が支持の働きをもっている。【原 襄】。…
※「材」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...
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