デジタル大辞泉 「濫りがわしい」の意味・読み・例文・類語 みだり‐がわし・い〔‐がはしい〕【▽濫りがわしい/×猥りがわしい】 [形][文]みだりがは・し[シク]1 みだらである。好色でいやらしい。「―・い言葉」2 規律・礼儀・風紀などが乱れている。「いと、―・しき御有様どもかな」〈源・横笛〉3 整理されていなくて乱雑である。「臭き物どものならびゐたる、いみじう―・しうてなむ」〈落窪・一〉4 思慮・分別がなく乱暴である。「日頃は山門の大衆こそ―・しき訴へ仕つかまつるに」〈平家・四〉[派生]みだりがわしさ[名][類語]みだら・卑猥ひわい・淫猥いんわい・猥褻わいせつ・いやらしい・淫靡いんび・淫乱・いかがわしい・エロチック・エッチ・官能的・肉感的・扇情的・性的・あだっぽい・色気・なまめかしい・色っぽい・あだ・色香・艶っぽい・あでやか・濃艶・妖艶・あで姿・セクシー・チャーミング・コケットリー・コケティッシュ・エロ・セクシュアル・不身持ち・不品行・ふしだら・不行状・不行跡・淫蕩いんとう・好き者しゃ・好き者もの・色好み・色情狂・色気違い・自堕落・エロい・好色・多淫・放蕩ほうとう・遊蕩ゆうとう・邪淫・荒淫・姦淫かんいん・淫奔いんぽん・漁色・酒色・すけこまし・ジゴロ・尻軽・きわどい・淫婦・女たらし・女狂い 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「濫りがわしい」の意味・読み・例文・類語 みだり‐がわし・い‥がはしい【濫がわしい・猥がわしい】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]みだりがはし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「がわしい」は接尾語 )① 秩序や規律、作法に反するさま。みだれがまし。みだれがわし。[初出の実例]「洗浴せむ時には(ミタリガハシク)談話すること勿れ」(出典:蘇悉地羯羅経延喜九年点(909))② 整然としていないさま。乱雑であるさま。[初出の実例]「臭き物どものならびゐたる、いみじうみだりがはしうてなん」(出典:落窪物語(10C後)一)③ 思慮、分別がないさま。[初出の実例]「審に思はずして、妄(ミダリガハシク)仏を咎めたり」(出典:法華義疏長保四年点(1002)五)④ 心の平静を失っているさま。とり乱しているさま。[初出の実例]「何事も、心やすきほどの人こそ、みだりがはしうともかくもはべべかめれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)⑤ 男女関係が乱れているさま。みだらなさま。みだりがましい。[初出の実例]「世の中の御物語などまめやかなるもまたれいのみだりがはしき事をもきこえいでつつ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)濫りがわしいの派生語みだりがわし‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙濫りがわしいの派生語みだりがわし‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by