妖艶(読み)ヨウエン

デジタル大辞泉 「妖艶」の意味・読み・例文・類語

よう‐えん〔エウエン|エウヱン〕【妖艶/妖×婉】

[名・形動]あやしいほどになまめかしく美しいこと。また、そのさま。「―なほほえみ」
[派生]ようえんさ[名]
[類語]哀婉哀艶婉美婉麗清婉凄婉幽婉優婉あでやか艶麗豊麗婉然妖美麗しい美しい秀麗端麗美麗流麗壮麗見目好い見目麗しい端整佳麗艶美見好い小綺麗美妙典麗ビューティフルピトレスクピクチャレスクラブリービューティープリティー色気色香色っぽいあだあだっぽい艶っぽいなまめかしい濃艶あで姿セクシーチャーミング官能的肉感的扇情的性的卑猥ひわい淫猥いんわい猥褻わいせついやらしい淫靡いんび淫乱みだらみだりがわしいいかがわしいエッチコケットリーコケティッシュエロエロチックセクシュアル不身持ち不品行ふしだら不行状不行跡淫蕩好きしゃ好きもの色好み色情狂色気違い自堕落エロい好色多淫放蕩遊蕩邪淫荒淫姦淫かんいん淫奔いんぽん漁色酒色すけこましジゴロ尻軽きわどい淫婦女たらし女狂い

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精選版 日本国語大辞典 「妖艶」の意味・読み・例文・類語

よう‐えんエウ‥【妖艷・妖婉ヱン】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ )
  2. あやしいほどに美しいこと。なまめかしくあでやかなさま。また、そうした女性。
    1. [初出の実例]「妖艷佳人望已断。為因聖主水亭傍」(出典:凌雲集(814)九月九日侍宴神泉苑各賦一物、得秋蓮応製〈良岑安世〉)
    2. 「あの妖艷な女性はまがふ方なく自分なのだらうか」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
    3. [その他の文献]〔王勃‐春思賦〕
  3. 歌論で、上品な美しさ。優雅で、しかもあでやかさのある美しさ。恋愛的情緒に関していわれることが多い。
    1. [初出の実例]「左歌、詞渉妖艷、冨風流」(出典:長承三年中宮亮顕輔歌合(1134)恋四番判詞)
    2. 「むかし、貫之、歌の心たくみに、たけ及びがたく、ことばつよく姿おもしろきさまをこのみて、余情妖艷の体をよまず」(出典:近代秀歌(1209))

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普及版 字通 「妖艶」の読み・字形・画数・意味

【妖艶】よう(えう)えん

あでやか。〔甌北詩話、九〕(呉梅村の詩)村の詩は、本(もと)香奩(かうれん)體より入手す。故に一たび兒女閨の事にるときは、輒(すなは)ち千嬌百媚、妖人を動かす。~る處は、則ちね至る。

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