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瀬戸[市] せと

百科事典マイペディアの解説

瀬戸[市]【せと】

愛知県北部の市。1929年市制。矢田川上流の美濃三河高原にあり,名鉄瀬戸線,愛知環状鉄道が通じる。良質の陶土を産し,鎌倉時代以降瀬戸焼で知られ,文化年間から磁器も生産した。
→関連項目黄瀬戸

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世界大百科事典 第2版の解説

せと【瀬戸[市]】

愛知県北部,名古屋市の北東に位置する窯業都市。1929年市制。人口12万9393(1995)。市域の大部分を占める丘陵地は瀬戸層群と呼ばれる第三紀鮮新世の地層で,ここから陶土やケイ砂が採掘される。瀬戸焼は鎌倉初期に宋で陶法を学んだ加藤四郎左衛門景正が窯をひらいたのが始まりといわれ,近世には尾張藩の保護を受けて発展した。一時九州産の磁器に押されて衰退したが,文化年間(1804‐18)加藤民吉が藩の命で磁器の製法を導入して盛り返した。

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世界大百科事典内の瀬戸[市]の言及

【愛知[県]】より

…豊川河谷に沿って中央構造線が走るが,その南側の外帯には赤石山脈から続く弓張山地を経て,渥美半島の骨格をなす秩父古生層の山地が点在する。尾張の東部は鮮新・更新統からなる知多半島に続き,瀬戸陶土層,常滑ケツ岩層に多量に含まれる陶土は瀬戸,常滑の窯業地帯を支えている。濃尾平野(尾張平野)は面積約1800km2と関東平野に次ぐ日本で第2の平野であり,北から犬山を扇頂とした木曾川扇状地,自然堤防地帯,三角州低地と続く。…

【尾張国】より

… 産業面では,中世における最大の窯業地の中心が尾張であった。瀬戸では美濃とともに当時唯一の施釉陶器の産地として宗教用具や高級日用具を,常滑(とこなめ)では無釉の日用具を産した。現在瀬戸では500以上,常滑では1300以上の中世窯跡が確認されており,その製品は全国的に市場をもっていたことが,各地の発掘調査から知られている。…

【陶磁器】より

…東海諸窯では山茶碗窯と併存して分業生産体制をとっており,壺,甕,擂鉢のほか,若干の水注や四耳壺,仏器類を併焼している。第3は猿投窯山茶碗窯を母体として12世紀末葉に成立した,中世唯一の施釉陶窯である瀬戸である。瀬戸では前代の中国陶磁模倣の伝統を復活させ,南宋・元・明代の青磁,白磁を写しており,15世紀には美濃にまで拡散した。…

※「瀬戸[市]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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