デジタル大辞泉
「甘んずる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あまん‐・ずる【甘】
- [ 1 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
[ 文語形 ]あまん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「あまみする」の変化した語 )- ① 与えられたものを、満足して、また、しかたがないものとして受ける。
- [初出の実例]「我れ此の苦を甘(アマムシ)て、終に菩提の心を捨てじ」(出典:守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃))
- 「一たびは坐して、まのあたり奇景をあまんず」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)跋)
- ② ( 「味わいを甘んずる」の形で ) 食物をよく味わい、おいしく思う。
- [初出の実例]「食スルトキハ不レ甘レ味(アジワイヲアマンゼズ)〔漢書〕」(出典:文明本節用集(室町中))
- [ 2 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
[ 文語形 ]あまん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙 与えられた状態に満足する。また、しかたがないものとして我慢する。安んずる。- [初出の実例]「甘じて下流の人となる」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)
- 「白湯(さゆ)に甘(アマ)んじ」(出典:露団々(1889)〈幸田露伴〉一〇)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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