溜飲を下げる(読み)リュウインヲサゲル

デジタル大辞泉 「溜飲を下げる」の意味・読み・例文・類語

溜飲りゅういん・げる

胸をすっきりさせる。不平・不満・恨みなどを解消して、気を晴らす。「相手を論破して―・げる」
[補説]文化庁が発表した平成29年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「溜飲下げる」を使う人が37.4パーセント、本来の言い方ではない「溜飲を晴らす」を使う人が32.9パーセントという結果が出ている。
[類語]満足満悦充足飽満自足自得会心自己満足本望満ち足りる心行く堪能満喫安住安んずる甘んずる十分十全嬉しい楽しい面白い喜ばしい喜び愉快痛快結構喜悦有頂天納得慊焉けんえん三平思わしい上機嫌ご機嫌おんの字足りる足る舞い上がる満たす気を良くする言うことなし気に意に適ううきうきうはうはわくわくいそいそぞくぞく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「溜飲を下げる」の意味・読み・例文・類語

りゅういん【溜飲】 を=下(さ)げる[=下(お)ろす]

  1. 胸をすっきりさせる。不平・不満を解消して気を晴らす。気をよくする。
    1. [初出の実例]「座蒲団以来むづむづしてゐた溜飲(リウイン)を下げて五十嵐はカラカラと笑ふ」(出典俳諧師(1908)〈高浜虚子一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android