デジタル大辞泉
「安んずる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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やすん‐・ずる【安】
- ( 形容詞「やすし」の語幹に「み」の付いた「やすみ」に動詞「す」の付いた「やすみす」の変化した語 )
- [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
[ 文語形 ]やすん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙- ① 安らかになる。平安になる。安んじる。
- [初出の実例]「いくらか良心が安(ヤス)んぜんから」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一一)
- ② 与えられた状態などに満足する。甘んずる。安んじる。
- [初出の実例]「門閥世襲(せいしう)に安じ身家を顧慮する所ある時は」(出典:新聞雑誌‐九号・明治四年(1871)八月)
- [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
[ 文語形 ]やすん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙- ① 安らかにする。やすめる。安んじる。
- [初出の実例]「綏定(ヤスム)じ」(出典:古文尚書平安中期点(950頃))
- 「如何してか天下を治め人民を安(ヤスン)じ候べき」(出典:太平記(14C後)三五)
- ② 甘く見る。軽く見る。あなどる。安んじる。
- [初出の実例]「汝が們までおれを安(ヤスン)じをる」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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