石巻[市](読み)いしのまき

百科事典マイペディア 「石巻[市]」の意味・わかりやすい解説

石巻[市]【いしのまき】

宮城県東部の市。1933年市制。北上川河口部の両岸に発達し石巻線,仙石線が通じる中心市街は近世には仙台藩の米,海産物の積出港として栄えた。明治中期に開通した東北本線からはずれて交易港としての使命を終え,塩釜気仙沼(けせんぬま)と並ぶ金華山沖漁場の基地となった。1960年代以降,新産業都市に指定された仙台湾地区の北部拠点として石巻工業港,新漁港が開港し,水産加工,造船,パルプなどが盛んな水産工業都市である。東部の渡波(わたのは)は万石(まんごく)浦西岸の漁港で,ノリ・カキ養殖を行う。渡波西部に海水浴場長浜海岸がある。2005年4月桃生郡河北町,雄勝町,河南町,桃生町,北上町,牡鹿郡牡鹿町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。554.58km2。16万826人(2010)。

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